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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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今朝、JNUの日本人のある先輩が部屋を訪ねて来た。

「ICCRの奨学金、ちゃんと振り込まれてますか」



さあ。

ちなみに、ICCR(India Council of Cultural Relations、インド文化交流機構)とは、日本で「インド政府奨学金」(ICCR奨学金とも言われている)と言われているインド政府の奨学金を管轄しているインド政府機関。JNUの外国人留学生は、私費、交換留学生、ICCR留学生に大別される。自分はICCRを通してJNUに入っているので、ICCR留学生。学費と月Rs. 4,800の生活費(課程により異なる)をもらっている。

はっきり言って月Rs. 4,800程度では大した足しにならないので、あまりあてにしていない。忘れたころに引き出して、ちょっとした臨時収入感覚を味わうくらいの使い方をしている。ここ数カ月は口座をチェックしていなかったので、最近どうなっているのかはわからなかった。

したがって、先輩にとって自分は何の役にもたたなかった。

昼すぎにもう一度その先輩が訪れた。

その先輩は振り込みが止まっているらしく、調べたところ、研究経過報告書を出さなければならないらしい。そんな通知は自分も先輩も受けていない。ともかく、それを出していないため、振り込まれていないらしい。ということは、もちろん自分も振り込まれてないのだろう。

こういう面倒な(非生産的な)仕事はさっさと片付けるにかぎる。すぐに報告書を作成し、タクシーをチャーター(8時間80km以内でRs. 600)してICCRを訪れた。

「奨学金が振り込まれてない(らしい)」「だから(?)報告書を持ってきた」

と担当者(おやじ)に言うと、自分に関する書類をまとめたファイルが出てくる。それを見ると、7月の学費以降、まったく振り込まれていなかったようだ。

「これだけ長くの間、なぜクレームをよこさなかったのだ」「この間ちゃんとインドにいたのか?」「ならなぜクレームを・・・」

知るかよ。たった月Rs. 4,800の奨学金なんてあてにしてないんだよ。と、本音を言うわけにもいかないので、お茶を濁してごまかす。結局、納得してもらい、この間のお金はまとめて振り込まれることになった。

このやり取り、デジャヴか?いや、わずか数ヶ月前に実際に繰り返したばかりだ。7月に学費の振り込み(ICCRからJNU)が遅れていた際、3月にICCRの担当者が交代して以来数カ月、月々の奨学金が振り込まれていなかったことが判明して、まったく同じようなやり取りをこのおやじと交わしたはずだ。

だいたい、お前らの手落ちだろうが。なぜこちらが悪いみたいな流れになっているんだ?こまめにチェックしてクレームをつけなければ振り込んでもらえないのか?

まあいい。留学生活もあと少し、ICCRとの付き合いもあと少しだ。

わざわざここまで出向いたついでに出版社街に行き、ほしい本をまとめて10冊ほど注文。その途中、なぜか運転手が道を1本間違い、オールド・デリーの渋滞に巻き込まれてしまった。

しかし、思わぬ収穫がそこにあった。名前は知っていたが実際に来たことのなかったインド料理レストランを発見した。今度行ってみよう。
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夜10時過ぎ、遅めの夕食を学内のダーバー(屋外の食堂)でとった。そこでたまたま出くわした日本人の知り合い(同じ寮の人)と一緒に。モモとトゥクパを食べて、その後もしばらくチャーイを飲みながら話をしていた。その後、一緒に歩いて寮へ。

その途中、異変に気付いた。

携帯がない。

落としたのだろうか。それとも部屋に置いてあるのか。確信が持てない。

とにかく部屋に戻ってからだ。

寮に戻り、あわてて携帯を確認するが、やはりない。

自転車で引き返す。道を探しながら、ダーバーへ。見つからない。

また部屋に戻る。もう1台の携帯(日本の)を使い、失くした携帯にかける。呼び出し音は鳴っている。携帯自体は無事だ。一安心。

だが誰も出ない。深夜でも人出の絶えないダーバー付近に落ちていれば、誰かが拾ってくれそうなものだが。途中の道にでも落ちているのだろうか。

もう一度、今度は固定電話を使ってかける。長く鳴らしてみた。しかし出ない。

悪意の人が拾ったならば、SIMカードを抜いて機体を転売するだろう。今のところ、SIMカードは抜かれていない。ということは、どこかに届けられたか、落ちたままかだ。

寮からダーバーまでの道は徒歩20分ほど。携帯を鳴らしながら、道端を探すのはなかなか容易ではないだろう。

困った。

もう一度かけてみた。

すると、今度はすぐに出た。

しかも、出てくれたのは、クラスメイト。

すぐにそのクラスメイトの部屋に行き、携帯を受け取った。助かった。

事の経緯はこうだ。

ダーバーで携帯を拾ってくれた人が、直近の通話履歴を頼りにクラスメイト(K)に連絡をしてくれたのだ。

ダーバーはそのKの寮に近く、Kがダーバーまで出向いて受け取ってくれた。

Kはそのことを自分に伝えるべく、自分と同じ寮の共通の友人(R)に電話。Rは自分の部屋を訪れてくれたらしいが、留守だった(帰る途中か、外を捜索中)。

その後、自分が携帯に電話をかけ、Kの部屋にあった電話をKのルームメイトMが受けてくれた。Mも自分のクラスメイトなので、すぐに話が通じた。

要するに、いい人が拾ってくれて助かったということ。
今週はいろいろありすぎ。

日本から指導教授ほかの訪問団が来ている。ほぼ終日同行。

昨日、自分の来年度のポジションに関する、残念な通知が一件来た。これが本命だったのでショック。

同日、重要度は劣るものの、吉報が一件。これで当面の地位は確保できた。

来年3月までに学位論文を終えて帰国しなければならないことになった。

指導教授と研究室で話をしているとき、指導教授の携帯に電話がかかってきた。

教授の話し方が、途中で変わった。英語で気軽に話すモードから、ヒンディー語でまるで演説でもしているかのようなじっくり・くっきりモードに。

電話は、あるニュース番組(生)から、印中関係についてのコメントを求めてのものだった。生電話出演に入るところで、話し方を変えたのだ。

その間、こちらは携帯をマナーモードにして、静かに待っていた。

電話を持ったまま、教授のしゃべりが止まった。こちらに小声でつぶやく。

「休憩(CM?)に入ったんだが、そのまま待っててくれと言われてしまった」

教授の様子から落ち着きがなくなる。なぜなら、今教室では試験が行われており、まもなく試験時間が終わるために教室に向かわねばならないのだ。

出演再開。動揺は微塵も見せず、落ち着き払った口調で、解説を行う。役者だな、と思う。

出演が終わると、食べかけだったリンゴを口にいれて、あわてて教室へと向かった。

おかげで、自分の相談する時間が削られてしまったではないか。全く迷惑な話だ。
追い込みと言っても、競馬の脚質の話ではない。

ある仕事を片付けるべく、全力で追い込み。本件はかなり仕事が遅れてしまった。絶対的な〆切のない仕事で、いわばハードな〆切ではなくソフトな〆切があるのみなのだが、さすがに急がないと危険なところまで来てしまった。今月はこれからイヴェントが盛りだくさんなので、早々に片づけないと困ったことになる。

ギリギリにならないとテンションが上がらないのは毎度のことで、背水の陣によってパフォーマンスが高まった状態も嫌いではないので、ある意味確信犯なのだが、今回はちょっと度が過ぎたかも。グルメにうつつをぬかしている場合ではなかった。
今日も涼しい。

ちょっと雨も降った。

これで3日連続。

異常気象、なんだろうなぁ。たぶん。
この時期の雨は珍しい。

4578ff50.JPG

霧雨で涼しげなブラフマプトラの日曜日。
今日1日の出費額。

Rs. 5。

たぶんインド留学生活中の最少記録だ。

昼食後に寮の前の店で飲んだコーヒー1杯だけ。

あのとき、チャーイを頼んでいれば、今日の出費はRs. 3だった。

このくらいの節約生活を継続して実践できていればよかったのに(反実仮想)。

いつも今日みたいに寮の食事で3食済ませば、安いし、健康的だし、体型も維持できるのだが(反実仮想)。

(実際には買い置きしてあったものを消費したり、月単位で支払っているサーヴィスを利用していたりで、様々なコストが他にかかっていることはもちろん承知)
ブログ上の日付で今日、実際の日付で明日はガンディーさんの誕生日で、全国的な祝日。

もう授業もないので、祝日だからどうってことはないのだけれども、寮の食事が朝食しか出ないことが問題だ。

そのため、明日も外食。

最近は外食が多くて、高いお金を払って体重を増やすそのたびに、しばらくは自粛して寮の食事で健康な生活を送ろうと誓うのだが、全然続かない。

でも明日は仕方ない。

外食だ。

どこに行こうか。
元国連事務次長で、今年の総選挙でインドの連邦下院議員に転身したシャシ・タルール(Shashi Tharoor)。いきなり外務担当閣外相(外務副大臣)に就任し、いろいろと話題の人。

そのタルールは、日本でも最近話題のウェブ上でのつぶやきツール、twitterを利用している。

http://twitter.com/ShashiTharoor

見ると、かなりこまめに書き込み(つぶやき?)をしている。しかも、いろんな人からのコメントに真面目に答えたりもしていて、おもしろい。

例えば、新聞で大きく報じられた、タルールが高級ホテルのスイート・ルームから通勤をしているという件についての「政府の金を使っているのか」、という質問に、タルールが「政府の金じゃないよ、自分の金だよ」、と答えている。すると、質問者は、「わかりました。すみませんでした」と応じる。こんな具合に。ウェブ上であっても、タルールのような人物に対して一般の人が敬意をもってコメントを寄せている雰囲気が伝わる。ウェブ上になると、とたんに柄が悪くなることの多い日本とは若干違う文化だ。

今現在、タルールのフォロワーは約265,000人。

インド政治の新たな流れを生むかもしれない。


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プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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