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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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朝、ホテルから大学へ、オート・リキシャ(以下オート)を拾う。

「JNU。中まで(アンダル)ね」
運転手「いいぞ」
「いくら?」
運「メーターで」

は?

メーター利用を自分から言い出すなんて、どういうことだ?

普通は、メーター表示の正規料金の2倍くらいを提示してくる。メーター通りにやれなんてこちらから言ってもどうせ無駄だから、適正と思われる金額で事前に手を打つのがいつものパターン。

ともかく、メーターをリセットして走りだした。メーターに不正がされている感じもしない。

目的地に到着。メーターはRs. 40ちょっとの表示。なのでRs. 50を差し出す。

しかし運転手は徐に紙を取り出し、料金が足らないという。この距離だと、Rs. 60弱だと。

もしや。値上がりか。

取り出した紙は、料金の対照表。おそらく、料金が改定されたのだ。メーターに表示されているのは旧金額。

英語でそのことを確認したが、通じなかったので、とりあえずおとなしく言われた金額を払った。どうも、嘘を言っている感じはしないのだ。周りに人もいるし。

この段階では半信半疑。もしかしたら、あの対照表は嘘、あるいはタクシーのものなのではないか。そう思えるくらい、金額が高いのだ。

しかし、すぐに確信へと変わった。

2回目のオート。

「プリヤーへ」
運「Rs. 25。それかメーター」

間違いない。

従来だったら、メーターでRs. 12程度の距離なのだ。

だから、Rs. 25 or メーターなどという比較は、従来成り立たない。

値上がりだ。確信した。

3回目。

「カマル・シネマ」
運「Rs. 80」
「ありえん。メーター使え」
運「新しい料金表のでいいのか?」
「ああ」

実際は新料金でRs. 50弱だった。対照表をみて金額を確認した。しかし残念なことに、その運転手は表の見方をよくわかっていないような感じがしたので、自分が見てあげた。

こうした経験(たった3回)から感じることは、運転手は新体系の料金を、自分にとって有利なものだと考えているということだ。

今日の自分は、大きな荷物を背負った、あからさまに外国から来た人。いわばカモだ。

それならば、交渉で高めの金額を引き出そうとするのが、オート運転手の仕事だ。

なのに、みんな新体系の金額で、納得しているのだ。ということは、交渉して金額を決めるよりも、メーターにしたがって規定通りの金額をもらったほうが良いと考えているのだ。

移行期ゆえのこともあるのだろうが、今のところ、以下の式が成り立っていると推定できる。

新正規金額>利用者との交渉で合意できる金額>旧正規金額
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プロフィール
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toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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