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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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本日7月23日、インドより完全撤収。

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JNU寮の子猫。
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ゲジゲジを

踏まずに歩くの

難しい

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雨のJNU
ミッション・コンプリート。

達成感よりも疲労感が強い。

ちょっとゆったりしたい気分。
毎朝7時頃、ホテルを出てJNUに向かう。

ちょうど通学時間帯らしく、地元の子供たちが学校に向かう時間でもある。

ホテルに近い、マヒパールプールの交差点でいつもオート・リクシャーを拾う。

そんな生活が1週間近く。

早くもマヒパールプールの交差点を「シマ」とするオート運転手に顔を覚えられつつある。

昨日は、数日前と同じ運転手がいたので、その人に頼んだ。

そうしたら、今日もいた。

ただし、今日は交差点に着く前に別のオートを拾ってしまった。

そこで乗ろうとしていると、馴染みの運転手が、

「兄ちゃん、こっち来なよ」

と言って駆け寄ってきたが、もう他の運転手との交渉に合意してしまったので、手遅れ。

また明日ね。
朝、ホテルから大学へ、オート・リキシャ(以下オート)を拾う。

「JNU。中まで(アンダル)ね」
運転手「いいぞ」
「いくら?」
運「メーターで」

は?

メーター利用を自分から言い出すなんて、どういうことだ?

普通は、メーター表示の正規料金の2倍くらいを提示してくる。メーター通りにやれなんてこちらから言ってもどうせ無駄だから、適正と思われる金額で事前に手を打つのがいつものパターン。

ともかく、メーターをリセットして走りだした。メーターに不正がされている感じもしない。

目的地に到着。メーターはRs. 40ちょっとの表示。なのでRs. 50を差し出す。

しかし運転手は徐に紙を取り出し、料金が足らないという。この距離だと、Rs. 60弱だと。

もしや。値上がりか。

取り出した紙は、料金の対照表。おそらく、料金が改定されたのだ。メーターに表示されているのは旧金額。

英語でそのことを確認したが、通じなかったので、とりあえずおとなしく言われた金額を払った。どうも、嘘を言っている感じはしないのだ。周りに人もいるし。

この段階では半信半疑。もしかしたら、あの対照表は嘘、あるいはタクシーのものなのではないか。そう思えるくらい、金額が高いのだ。

しかし、すぐに確信へと変わった。

2回目のオート。

「プリヤーへ」
運「Rs. 25。それかメーター」

間違いない。

従来だったら、メーターでRs. 12程度の距離なのだ。

だから、Rs. 25 or メーターなどという比較は、従来成り立たない。

値上がりだ。確信した。

3回目。

「カマル・シネマ」
運「Rs. 80」
「ありえん。メーター使え」
運「新しい料金表のでいいのか?」
「ああ」

実際は新料金でRs. 50弱だった。対照表をみて金額を確認した。しかし残念なことに、その運転手は表の見方をよくわかっていないような感じがしたので、自分が見てあげた。

こうした経験(たった3回)から感じることは、運転手は新体系の料金を、自分にとって有利なものだと考えているということだ。

今日の自分は、大きな荷物を背負った、あからさまに外国から来た人。いわばカモだ。

それならば、交渉で高めの金額を引き出そうとするのが、オート運転手の仕事だ。

なのに、みんな新体系の金額で、納得しているのだ。ということは、交渉して金額を決めるよりも、メーターにしたがって規定通りの金額をもらったほうが良いと考えているのだ。

移行期ゆえのこともあるのだろうが、今のところ、以下の式が成り立っていると推定できる。

新正規金額>利用者との交渉で合意できる金額>旧正規金額
本日、インドから撤収。

時期が悪すぎた。暑い。

今度はもう少しましな時期に・・・と言いたいが、また暑い時期に来ることになりそうだ。

修行のつもりではなかった。でもやっぱり、ただの苦行でしかなかった。

寮の自室での就寝という試みは、2晩にて終了。

暑くて眠りをしっかり取れないというのはやはり辛い。ちょっとの出費でそれを回避できるのだから、あえてそのような苦しみに立ち向かう必要などない。

というわけで、昨夜からはまた安宿のエアコンの効いた快適な部屋での就寝。

上等なホテルでの宿泊も検討したが、冷静さを取り戻し、自粛。結局同じ宿にした。
暑い。当たり前。だってここは5月のデリー。とても暑い場所の、1年で一番暑い時期だ。

今回の渡航から最初の4泊はホテルに泊まった。夜をエアコンの効いた部屋で過ごすため。言い換えれば、ちゃんと寝るため。

昨日からは、寮の自室での就寝にチャレンジしている。べつに悟りを開くために苦行に立ち向かっているわけではない。ただ、「きっと大丈夫だろう」と思ってみたから。

しかし、なかなか容易でない戦いがそこには待ち構えていた。深夜12時でも室温34℃。気象情報によれば最低気温は30℃やや下回るくらいまでしか下がらない。したがって、深夜の室温34℃というのは、その意味では極めて妥当な数値。ようするに、ここだけ特別に暑いわけではなく、これが普通なのだ。この部屋は電化製品がやたらに多いというハンディキャップもあるが、地上階というのはアドヴァンテージだ。

明け方にはもう少し下がる。今朝は32.5℃まで下がっていた。

この差は重要。経験上、32.5℃なら十分に寝られる(ただしファン全開)。34℃は苦しい。

昨夜はなんとか寝つけたが、しっかり寝られた感じはしない。苦しい目覚め。

1℃下げられればだいぶ違うのだが、それが難しい。外から風を入れても、外が暑いのだからどうしようもない。

なので、今夜は濡れタオルを装備して、体感温度を下げる戦術で戦いに挑む。
6日夜にデリーに到着して、翌7日から数えて現在実働5日目。ここまで、非常に順調にやるべきことを片付けてきている。

必要なアポイントメントはすべて取れた。事前に話を通していなかったにも関わらず。

用事があって研究科を訪ねると、他の会うべき人とも偶然に遭遇できた。

JNUの知人とも、主要どころは一通り会えた。すべて通りすがりというか、道すがらに。

手続き関係も順調にこなした。待たされることも、トラブルも何もなく。

こんなに順調でいいんだろうか。何か最後に落とし穴があるのではないか。そんな不安さえ抱く。

しかし唯一順調でないのが、毎度のことながら自分の論文執筆。それが問題だ。

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スーラ。インドのワイン。
レベルアップしているような気がする。
本日、インドの地よりセミ撤収。


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プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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