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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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JNU、ブラフマプトラ寮屋上からの風景。
停電時に屋上に避難したときに携帯電話で撮ったもの。
遠くにうっすら見える塔は、世界遺産のクトゥブ・ミナール
この写真だけ見ると、まるでジャングルの中に住んでいるかのようだ。
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夜中、ふと目が覚めた。

うっすら目を開けた視線の先に、何か見知らぬ影。

子猫。

机の下で丸くなって寝ていた。

窓から入ってきたようだ。この日、窓を少し開けたまま寝ていた。蚊が少なくなったからだ(念のため、殺虫電気ラケットを枕元に備えてはいたが)。防犯上の問題はない。10センチ間隔の鉄格子があり、人は入れない。しかし、子猫には容易に侵入できる隙間であった。

しばらく子猫を見つめながらどうしようか困っていると、視線に気づいたか、目を覚まして起き上がった。逃げるそぶりはない。困った。しきりに毛繕いをする様子が気に掛かる。ストレスを逸す目的で毛繕いをする猫の習性は知っているが、どうも単にかゆいからやっているような感じ。だとすると、虫がついている可能性が高い。手懐けるわけにはいかない。

扉を開けて逃げ道を作ってから、静かに近づいて圧力をかけた。さっと、廊下へ出て行った。どうやら、廊下を挟んで向かいの部屋にそのまま入っていった。深夜だが、向かいの部屋の住人は遠く離れた母国の家族とSkypeで話すためか、まだ起きている。彼が猫を可愛がっていることは知っている。それで、この子猫は人を恐れないのだろうか。

そして再び眠りについた。

しかし朝、再びこの子猫に起こされた。また窓から侵入してきたらしく、しかも今度は自分が寝ているベッドのすぐ近くまで来て、自分に向かって何かをアピールして鳴いている。

猫は好きだが、懐かれると困る。

ちょっと威嚇すると、窓まで逃げる。しかし窓の前でまたこちらを見て鳴く。餌をやるなどしたこともないのに、何を期待しているのだろうか。

可哀相だが仕方ない。窓に追いやるように威嚇して追い出し、窓を閉めた。

蚊の侵入が一段落したかと思えば、今度は猫か。
過去2回、EMSで荷物を日本の自宅に発送した(その1その2)。あとは自力で持って帰れば良いと思っていたが、どうやらその後、本が増えすぎたようだ。あと2回の帰国で持ち帰るのは、やや厳しい量になってしまった。まだ本は増えるだろうし。

そこで、追加の第3便を企画した。少量なので、近場で済ませる。

まずは、部屋で本を束ねる。悩んだ末、今回は大きめの本を1束だけ。

それを背負って自転車で、JNU学内のショッピング・コンプレックスへ。仕立屋に持ち込み、包装を依頼。

仕立屋おやじ「1時間後」

このおやじ、なかなか渋い。

近くのマーケットに新たにできたカフェ(Cafe Coffee Day)で時間をつぶしてから、再び訪れて回収。Rs. 60。学内だからといって、値段はほとんど変わらないようだ。封蝋は無し。

つぎは、自転車で学内の郵便局へ。用意してきた油性ペンで宛名書き。そして窓口へ提出。封蝋については何も言われなかった。

5.7kgでRs. 1,800くらい。予想よりは軽かった。「この金額だけど、大丈夫?」みたいな目で局員に確認される。大丈夫です。かろうじて。

というわけで、学内で発送完了。手近に済ますことができたが、この時期に自転車で何度も動くのはあまり賢くないかな。これで3箇所での発送をしたことになるが、どれも一長一短で、どれが良かったかは難しい。

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JNU内、ガンガー・ダーバーの風景。
チャーイを片手に語り合う場所。
この時期は、日が陰ってから人手が増える。

(追記)EMSは4日後に無事到着。
蚊帳を求めて。

きっかけは、もちろん蚊が多いから。地上階の現住まいは、2階(first floor)に住んでいた頃と比べものにならないほど蚊が多い。病気の元になりうるので、気をつけなければならない。

困ったなぁ、と思っていた頃、2つ隣の部屋が、面白い対策をしているのに気づいた。部屋の出窓を外から蚊帳でまるごと覆ってしまっている。それなら窓を開けられる(今は窓を常時閉めている)。網戸を設置するほどお金はかからない。なるほど、と思った。そこで蚊帳を求めたのだ。

前回、近場の2つのマーケットであっさり振られた。

ならばネットの力に頼ってみよう。

Delhi, Mosquito netで検索。

すぐに見つかったのは、何とムニールカー(Munirka)・マーケット。そうか。言われてみれば。たしかにあそこならありそうだ。盲点だった。前回訪れたマーケットに負けず劣らず近場なのに。

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夜のムニールカー。
右は最近できた立体交差の道路。

留学生活をはじめたころは、この薄汚いムニールカーのメイン・マーケットに足しげく通って生活雑貨を買い揃えたものだ。しかし最近はもう耐久品を買う必要もないし、もっときれいなマーケットや、ショッピングモールで買い物をするようになり、すっかり足が遠のいていた。

久々に来て、すっかり景色が変わっていることに驚いた。このマーケットはアウター・リング・ロード(Outer Ring Road)という大通りに面しているのだが、そこに立体交差が完成したためだ。ただしマーケットそれ自体はほとんど変わっていない。

まずは生活雑貨店が集うエリアへ。見当たらない。尋ねると、あの辺りにある、との情報。何人かに聞いたが、同じ。かなりピンポイントな情報で、すぐに見つかりそうだ。

教えられた道を進み、発見。服屋の店頭に、これでもかと大量に売られていた。

しかしなぜ服屋に?繊維製品だから、服屋の守備範囲、ということになるのだろうか。想定外だった。通りで訪ねた店々で店員が不思議そうなリアクションをするわけだ。蚊帳は服屋の商品なのだ。

最初に見つけた店で、あっさりと購入。購入してから気づいたのだが、隣の店も、向かいの店も扱っている。あわてて最初の店で買わなくてもよかったかな。

ともかく、めでたく蚊帳購入。

しかしここ数日、蚊の数はすでに減少傾向にある。暑すぎてもう無理なのだろうか。せっかく蚊帳を買ったのに。もちろん蚊が少ないに越したことはないのだが、ちょっと勿体無い気もする。
蚊帳がほしい。部屋の出窓を外から包んでしまいたい。

A店「ないよ。このマーケットにはないね」

しかたない。次のマーケットへ。

B店「ないよ。このマーケットにはないね。となりのマーケットのA店に行きなさい」

いまそこから来たんですが。

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最寄のバサント・ローク・マーケット(通称プリヤー)の風景
最近、インターネット接続の速度がいい感じ。

60kb/sくらいは出ている。

このMTNLの回線、以前は30kb/sくらいだったと記憶している。

(過去記事12

でも、ちょっと不安定。ときどき、短時間不通になる。
本をネットで買ってみた。このサイトで。

flipkart.com


21日(日):2冊注文。バンガロールの会社なので、1週間くらいはかかるかな。

23日(火):1冊発送しました、とのメールが届く。早いじゃん。

同日、1冊到着。送った、ってさっきメールで来たばかりなのに。早すぎ。

で、荷物を見ると、実際はデリー市内から発送されている。出版社街ダリヤガンジ。それなら早いのも納得。

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包みはこんな感じ。

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中身もきれい。

もう1冊はどうなることか。
インド撤収荷物発送の第2便(第1便のようす12)。

今度は、近場の郵便局から。

まずは寮からタクシーを呼ぶ。「10時に」と電話しておいたら、10時半に来た。まあいつものことだが。いつもながら腹立たしい。

どこかで見た顔の運転手だ。前にも会ったことがある。いつ会ったんだろうか。

タクシーに荷物を詰め込み、出発。今日はタクシーのエアコンも使う。エアコンを使うと料金はかなり高くなるが、しょうがない。もうこの暑さは限界超えだ。車に乗っている時間が短いのでもったいない気もするが、それでもしょうがない。

訪れたのは、ヴァサント・ヴィハールCブロックマーケット。車で5分。


大きな地図で見る

郵便局前に車を停める。郵便局に行ってみるが、布かけ職人は見当たらない。局員に尋ねると、マーケットでやってもらってから持って来い、とのこと。

マーケットに出てみると、すぐ見つけた。仕立屋がミシンを出している。聞いてみたら、この人でOKだ。店の人に荷物をタクシーから運んできてもらい、さっそく布かけ。

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あとで気づいたことだが、ちゃんと「小包を包むのはここだよ」って書いてある(写真中央)。
小包の綴り(×Parsel→○Parcel)が間違っているのはご愛嬌。

今回は5つに荷物に、1つ1つ布をかける。前回のGPOのときは、適当に布をまきつけて、手縫いで絞めるように縫っていた。今回は違う。さすがは仕立屋。荷物の寸法を測り、それに合わせて袋状にミシンで布を縫い合わせてから荷物に布を着せる。最後は手縫いで縫い合わせる。自分は、出来上がった荷物に順に宛名を書く。それでも時間が余るので近くの店で買物もしてきた。

全体的に、仕事はこちらのほうが丁寧。ただ難点は、かなりきっちりの寸法で布袋をつくるので、それを着せるときに、きつすぎて着せるのに苦労したり、寸法を間違えて入らなかったり(←これは酷い)。

40分くらいかかった。ここは日陰だったのが不幸中の幸い。

待っている間、自分の乗ってきたタクシーを見やると、運転手が居ない。車外の木陰で佇んでいた。そこでピンときた。思い出した。この運転手、交通違反のときの奴だ。どおりで記憶に残っているはずだ。

それは1月のこと。1日8時間のパッケージでタクシーを使っていたとき、禁止されていたところでUターンをして、見事に捕まった。後部座席に乗っていた自分も気付くほどはっきりとUターン禁止の表示が明確な場所。警官に指示されて車を停めて車外に出ると、運転手は必死。警官の靴に手をあてて(最上級の敬意)、お願いをする。乗客の自分たちは車内でその様子を見ていた。結局懇願は通じず、違反切符を切られて罰金を払ったようだった。罰金の金額は聞かなかった。その日の最後、自分たちに料金を聞かれた運転手は、しばらく固まっていた。うっすらと涙目?そして考えた末、本来の正規料金を口にした。交通違反の罰金をこちらには請求しなかった。自分1人で乗っていればちょっと多めに払うところだが、その日は同乗者と割り勘だったので、請求額通りに払った。きっと運転手は赤字だったことだろう。

ようやく布かけ完了。タクシーの運転手と仕立屋の子供(10才くらい?)と自分で荷物を郵便局に運ぶ。

すると、郵便局員が何か言ってくる。何語?英語まじりのヒンディー語?それともヒンディー語まじりの英語?よくわからないが、「Seal」をしろ、ということを言いたいようだ。

そうきたか。

前提知識がなければわからなかっただろうが、これは封蝋のことだ。前回のGPOでは求められなかったので、もうそういうルールは消えたのかと思っていたが、ここではまだ生きていた。局員は文房具で買え、みたいなことを言うが、運転手は仕立屋に戻ろうと言う。それが正解だろう。

荷物を持ち帰り、仕立屋のオヤジに事の顛末を話すと、なにやら不服そうだ。封蝋を求められるのがいつもとは限らないようだ。

仕立屋の子が準備を始める。白いろうそくに火を灯し、封蝋用の赤いろうそくを溶かし、荷物の縫い目につけていく。手馴れたものだ。

ようやく封蝋付けを終えて、再び郵便局へ。さほど混んでいない。

局員が1つ1つ重さを量ってEMSのシールを貼る。手際が悪くて遅いので、カウンターの中に入って自分も手伝う。最初の3kgくらいの軽い荷物でもRs. 1,000を超える。

局員「この金額だが大丈夫か?」

はい。覚悟の上です。

次はもうちょっと重い。金額ももうちょっとかかる。

モニターの金額を指差し、

局員「大丈夫か?」

クドい。

5つでトータルRs. 10,000強。痛い出費だが、やむを得ない。

こうして、発送手続きを完了した。厄介なものだ。

(追記)

27日、5つ中、4つの荷物が到着。所要5日。

危うく自転車で孔雀をハネるところだった。

あぶない。
イメージ画像。


日本では、USBメモリと呼ばれる。

インドでは、pen drive。ペンと一体化、とかそういう話ではない。普通のUSBメモリのことをペンドライブと呼ぶ。最初は何のことを言っているのかわからなかった。

標準英語だろうか?ふと疑問を感じてググった。

答え。違った。

USB flash driveが主流っぽい。pen driveもかなりの勢力を誇っており、インド限定というわけではないようだ。

ややこしいなあ。



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プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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