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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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この宇宙の時間が一方に流れて2度と繰り返されないものだと仮定すると、すべての1日はその日限りの特別な1日であると言える。

そのような厳密な意味ではなくて、日常会話レベルの普通の意味において、今日の天候は特殊だった。

朝から曇り空。この時点で十分珍しい。自転車につもった土埃の様子からすると、もしかすると多少雨も降ったのかもしれない。ほぼ例外なく快晴の日々が続いていたので、曇り空に違和感がある。どことなく憂鬱な感じを受ける。

昼過ぎごろからは晴れた。いつも通りの暑さ。厳しい暑さだが、いつも通りの様子に安心感すら感じてしまう。

金曜午後は2時半から4時までの授業スケジュール。今日は3時半から6時までの授業になった。毎週のことだが。前回は珍しく定時通りの2時半に教員が現れ、こちら学生が面食らったものだ。

それはさておき、授業中、5時頃から外の様子が気になっていた。音。何の音だろうか。雨?そんなはずはない。風が強くなっているようだ。

授業が終わり、学内の寮へ自転車で移動する。曇り空の夕暮れで薄暗い感じ。風がやや強い。今日は一部の寮でホステル・ナイト(寮ごとの祭りのようなもの)があるためか、学生が浮足立っている。

寮でシャワーを浴びる。もう温水は不要。夕刻でも、ためらいなく水シャワー。そういえば、今週に入ってから急に蚊が増えた。シャワー室のドアを開けると、大量の蚊が現れる。3月終わりごろから蚊が急に増えると誰かから聞いたのを思い出す。

7時前、寮からムニールカーの自室へ向けて自転車移動。風が一段と強くなっていた。嵐。花びらが、落ち葉が、そして土煙りが、舞う。路上のパイロンも舞う。土煙りで視界が遮られる。土煙りに車のフロントライトが映し出される。土煙りが、目に、口に、鼻に入る。スモッグとの格闘を強いられた冬はマスクを常時携帯していたが、今日はそんな備えはない。片腕で顔を守ろうとするが、どうしようもない。

日本なら、春の嵐とか言われるものだろう。ここデリーでは、もう春という言葉は似つかわしくない。初夏の嵐、とでも言っておこうか。
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プロフィール
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toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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