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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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JNU至近のショッピング・モールDLF Place(Vasant Kunj)内に最近ようやくオープンしたIzakaya(居酒屋)に行ってきた。

店の説明の前に、なぜ「ようやく」と感じたかというと、インドでは一般的に見切り発車的に短い準備期間で開店する店が非常に多い。それに対して、Izakayaは「まもなく開店」となってからが長かったように思えるから「ようやく」なのだ。

土曜日の今日、夕方からショッピングをして、開店時刻の午後6:30に入店。インドのディナー・タイムにはかなり早い。同時に、日本人家族一組も入った。

フロア・スタッフに日本人はいなかった。厨房は見てないからわからない。

店の内装は沖縄風。ミュージックも沖縄っぽい。

まずはドリンク・メニューを開く。

・・・?

これだけ・・・?

アルコール類とソフトドリンクを併せて、ドリンク・メニューが2ページしかない。見開き1枚。

アルコール類のバリエーションが普通のレストランよりもはるかに少ないではないか。これのどこか居「酒」屋だ。

まあいい。気を取り直して、ビールから入ろう。居酒屋といえば、「とりあえずビール」だ。吉田類(酒場詩人)だって最初はビールだ。

さて、ビールは5種類。アサヒ、サッポロ、ポレッティ(イタリア)、フォスター、キングフィッシャー。輸入物が3種、インド国産が2種。いずれも小瓶。

キングフィッシャーもプレミアムの1種類しかないとのこと。

これまで、インドで輸入物ビールを注文して成功したためしがない。なので、消去法的にキングフィッシャー(Rs. 175)だ。しぶしぶ。

良く冷えたグラスに注がれる。ビールもグラスもちゃんと冷えているのは日本人向けという観点からして正しい。

味はもちろん普通のキングフィッシャー。

フード・メニューは豊富。寿司、天ぷら、1品もののつまみ類、鉄板焼き、ご飯もの、麺類などなど。寿司や天ぷらは単品もセットもある。

つまみとして、焼き鳥の盛り合わせ(5本、Rs. 475)と野菜天ぷら盛り合わせ(Rs. 350)をオーダー。

ただ、早くもこの時点で行き詰まりを感じていた。どういうことかと言うと、せっかくつまみをたくさんオーダーしているのに、次に飲みたいものがもうないのだ。輸入ビールは期待薄、日本酒やワインはグラス単位での価格が表示されておらず、1人で1本頼むのは高くつく。手軽な焼酎も水割りなどのメニューはない。

まず、焼き鳥登場。こぶりな5本の焼き鳥。ネギマ、砂肝(たぶん)、皮、ハツ(たぶん)、レバー(たぶん)。臓物はあまり食べないのでよくわからないが。見た目はちゃんとした日本の焼き鳥だ。

だが・・・。

何だこの血は。

レバー(たぶん)から、血がしたたっているではないか。

生の鶏肉の危険性は、十分承知しているつもりだ。日本には生や生っぽい鶏肉メニューがあることも知っているが、しばしば被害を生んでいることも。

というわけで、レバー(たぶん)には手を付けなかった。ジューシーでおいしそうとか、そういうことは考えない。ここはインドだし。

ネギマ(タレ)はおいしい。皮は焼き過ぎでダメ。砂肝(たぶん)とハツ(たぶん)は普通。部位名は違うのかも。

つぎに、ベジ天ぷら登場。値段の割に、盛りだくさん。ニンジンとか、小トウモロコシとか。天つゆで食べる。さっくりと揚がっている。が、所詮はベジ天ぷらなのでパッとしない。油が胃にもたれる。

ちなみに、天つゆの皿が浅くて使いにくい。醤油の付け皿じゃないんだから。

この辺りで、アサヒ・スーパー・ドライ(小瓶、Rs. 350)とエビ・ガーリック(Rs. 550)を追加オーダー。スーパー・ドライは苦肉の策。

ビールのグラスは、こちらが言う前に、ちゃんと新しいものに交換してくれた。もちろん種類の違うビールを頼んでいるので、仮にそのままのグラスに注ごうとしたら咎めるわけだが。

味は、いかにも「インドで飲むスーパー・ドライ」。輸送時の劣化のためだろうか、爽快感はもはやそこに存在しない。

エビ・ガーリック登場。うまい。大ぶりのエビが、ガーリック風味のほどよい味付けをまとい、鉄板焼きでこんがりと。今日一番のあたりだ。日本料理っぽくはないが。

と、ここで打ち止め。本来ならここから糖質(ご飯とか麺とか)に移行する流れだが、もはや満腹。

合計はRs. 2,500弱(贅沢税、サーヴィス10%込み)。食事メニューはまあまあお手頃価格で、1皿あたりの量もかなりある(今回はいずれも食べ残している)。

店員のサーヴィスは上々。よく気がつく。ビールのこともそうだし、それ以外にも例えば、天つゆが不足していることに気づいて新しいのを持ってきてくれた。全般的に客の満足に気を配っている姿勢が好印象。やや過剰干渉な感もあるが。

それにもかかわらず、満足度は非常に低い。理由は簡単だ。「居酒屋」という名称から連想される期待を満たせなかったからだ。

アルコール・メニューが少なく、しかも高い(そのわりに食事は手頃価格なのに)。

おいしい酒を飲みたくてきたのに、その希望がまったく果たされなかったのだ。

ビールの品揃えもよくわからない。まるでインド国内産が実質的にフォスターとキングフィッシャーしかなかった一昔前のラインナップだ。それらよりは割高だが急速に販売を拡大している各種外国ブランド国産ビールをなぜ入れないのか。

「居酒屋」という機能を考えると、aiやたむらのほうが良い。aiは本格的な創作日本料理屋だが、早い時間に行くと、手頃価格の小鉢メニューと安いビール(フォスターRs. 99)があり、「居酒屋」的な利用ができる。

Izakayaがダメだと言うつもりはない。上述のように、評価できる点も少なくない。フロア・スタッフの教育をあそこまで仕上げるのはきっと大変だっただろう。まだ1回しか利用してないので大したことは言えないが、種類豊富な本物(authentic)の日本食を手軽価格で食べられる、貴重なレストランの1つであることは間違いないだろう。そういうつもりで初めから利用すれば、まったく違う評価を下せたはずだ。
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プロフィール
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toshi
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男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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