インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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12月14日(月)
旅たちの朝を徹夜で迎えるのが習慣となりつつある。悪い習慣だ。今回は、やるべきことがあったのも確かだが、早朝のフライトのために未明に起床できる自信がなかったので、前日に昼寝をとり、夜は寝ないことにした。最近寝起きが悪いので。 午前3時に一仕事を仕上げてメールで送信し、旅の支度を始める。4時半ごろにタクシー(Radio Taxi)でやってきた今回同行のO氏と合流し、空港へ。 今回のフライトは、5:40デリー発7:45アウランガーバード着のJet Lite便。フライトの1時間ちょっと前には空港に到着した。チェックインカウンターはやや混雑していたが、セキュリティ・チェックはガラガラで、余裕をもって搭乗準備完了。Costa Caféで軽めの朝食にマフィンとカプチーノ。 出発はほぼ定刻。機内の飲食は有料。サンドウィッチを食べたが、非常にまずかった。 到着もほぼ定刻。アウランガーバード空港。到着したその機体以外に航空機が見当たらないような小規模空港。ターミナルはそこそこきれい。機能と比較して無駄に大きなターミナルは、アムリトサルを連想させる。 気温30度弱。それほど暑く感じない。下はデニム、上は長袖のシャツを着ていたが、それでちょうどいいくらい。 ターミナルで声をかけてきた旅行会社のおじさんに従い、8時間Rs. 950で車をチャーター。市内とエローラ観光込み。名刺を受け取ってから気づいたのだが、『歩き方』や『ロンプラ』オススメのClassic Travelという会社だった。ちなみに、市内行きだけならRs. 200とのこと。 空港から1時間弱。エローラ石窟群に到着。都市間を結ぶ主要路線の路面はそれなりにちゃんと整備されていた。辺りは思いのほか緑が多い。農業はあまり盛んな感じはないが、平地には草や木が生い茂り、ヤギや牛の放牧や、場所によっては綿花の栽培。台地には草が茂り、ポツポツと木もある。ゆったりとそびえる岩盤台地には、平行に地層が走る。街道沿いの樹木は、デリー近郊の比較的新しいそれとは違い、かなり年季が入っている。 エローラは6世紀から9世紀ごろにかけて、岩盤をくりぬいて作られた石窟。全34。便宜上番号が振られており、1から12が仏教、13から29がヒンドゥー教、30から34がジャイナ教というそれぞれに異なった宗教の遺跡となっているらしい。見た実感として、そうした違いの重要性は正直なところよくわからない。 入場料はRs. 250(外国人プライス)。初めにジャイナ教石窟群(34→30)を見て、それから車で移動し、残り(ヒンドゥーと仏教、29→1)は一気にまとめて見た。車で石窟のすぐ近くまで行けるとはいえ、かなりの距離を歩くことになる。暑い時期には厳しいだろう。 第34窟からスタート。
まずはジャイナ教。 狛犬? このあたり(第29窟)からヒンドゥー。おそらく。 遊泳・沐浴禁止。 と言いたかったんだと思う。 ただし綴り(Sweeming?)が残念。 エローラ石窟群の目玉、第16窟Kailasanatha寺院の入り口。 ここはさすがに人が多い。 ここまで第16窟。 このあたりで、実はカメラの電池がご臨終。予備もあったが車の中。売り子もいたが、Rs. 40の電池をRs. 150でふっかけてきたので買わなかった。「それは通常Rs. 50、今は(キャンペーン中で)Rs. 40の電池だろ」と言ったが、Rs. 70までしか下げてこなかった。電池はしばらくあとにちょっとだけ復活。
仏教遺跡には、東アジア系の観光客が多かった。「北京〇〇大学」のTシャツを着た韓国人(言葉からして)とか、もちろん大勢の日本人とか。第16窟は特に、学校で引率されて来ている子どもたちが多かった。 以下仏教。カメラの最後の力を振り絞った数枚。 ちなみに、今回の旅先であるアウランガーバード、エローラ、アジャンターでは、日本語を操る地元民がとても多かった。仏教に関連する重要な遺跡を擁するこの地なので、日本人観光客が相対的に多いのだろう。 エローラ石窟入り口からすぐ近くのレストランでランチ。観光客向けの清潔感があるレストラン。値段も安くない。まずはCold Coffeeで一息。食事は、ココナツのグレイビーとチキンカレーに、バター・ナーン。チキンカレーは日本のカレーに近い味。全体的に量が少なく味が薄い。インドっぽくない外国人観光客向けのインド料理といったところだろう。 車はアウランガーバード方面へ。途中、ダウラターバード(Daulatabad)の砦に寄る。天然の岩山を利用した要塞。Yadav王朝の首都であった12世紀末に作られたらしい。そのあたりの歴史はまったく知らない(インドにいる自分よりも、日本にいる世界史好きの高校生のほうが詳しいかもしれない)。 ふもとの駐車場から、頂上の砦まで片道1時間くらいかかるらしい。だが、ガイドブック売りの助言に従って、途中までしか行かなかったので、1時間超で観光を終えた。 印象は、優れた要塞。遠目に見たときには、この地形では水の調達が不可能ではないかと思ったが、実際には水利の仕組みと大型貯水池を備えていた。 入り口付近。 奥に見える塔Chand Minarは比較的新しい。 とはいっても15世紀前半。 巨大な貯水池Hathi Haud。像のタンクの意味。 水を引くシステムもあったらしい。 砦の中の寺院Bharat Mata Temple。 同。 うし。リラックス感が好き。 外国人観光客はほとんどいなかった。 中腹からの見晴らし。 おさる。 外に空堀。内に水堀。 さらに上から。 平地は緑が多い。 中腹から砦を見上げる。 上までは行かなかった。 子どもたちで通路が混んでいたので。 ふもとの駐車場に戻ってきたとき、交通事故に遭遇した。横断中の若い女性をバイクがはねてしまった。命にかかわるような様子ではなかったが。はねたバイクは周囲の制止を降りきって逃げた。 その後はまっすぐホテルへ。市内中心からやや離れたTaj Residency。高級ホテルとして有名なタージ・グループだが、ここはビジネス仕様で、質素。価格も1泊Rs. 5,000ほど。もちろんインドではこれでも高級ホテルであることに変わりはないが、華美な感じはない。こういうところなので、今回は珍しく事前に予約していた。 疲れた。眠い(寝てないのであたりまえ)。ゆえにとりあえず部屋で休憩。 部屋は当然バスタブもついている。なので、浴槽にお湯をためて、湯に浸かることができた。いつ以来のことだろうか…。 しばらく横になったあと、歩いて外出して飲み物とスナックを調達(ホテル室内のミニ・バーは高いので)。 それから、ホテル内のレストランへ。屋外のバーベキュー仕様と、屋内の通常のレストランの2つがある。今回は屋内へ。ビール、エビのグレイビー、タンドーリチキン(違うかも)、ナーン。エビのグレイビーが美味。2人で計Rs. 2,300くらい。中級レストランから高級レストランの境界くらいの価格帯。 1日目は終了。 PR ![]() ![]() |
プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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