インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
学内の商店が集まる場所ショッピング・コンプレックス、通称KCでのこと。
横になっている1匹の犬に目が向いた。たくさんハエがたかっている。汚れており、弱々しい。 もうすぐ死ぬのだろう。そう思った。 犬が突如として奇妙な声で吠えた。具合がわるいのだろうか。立ち上がって日陰に移動。しかし他の犬に吠えられて、よろよろと歩き出す。車に轢かれそうになる。車がよけてくれた。 とりあえず目の前でその犬の最期を見ずには済んだが、いずれにせよ長くはないだろう。 寮では多くの子猫を見る。 多くはすぐに死ぬのだろう。そうでなければ、寮は猫で埋め尽くされているはずだ。 ここでは、犬や猫が大量に生まれ、その多くはすぐに死ぬ。生まれやすく、死にやすい。そんな世界。 人間もたくさん生まれるが、犬や猫ほど死にやすくはない。だから増えている。 インドでは、人の命が軽く、安い。外国人から見てそう感じるだけではなく、外国を知るインド人もよくそのようなことを口にする。 需要と供給の原理で、人が多いから安いのか。それとも、宗教観に裏付けられたものなのか。 そんな、答えのない疑問が頭を巡っていた。 PR ![]() ![]() |
プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
最新記事
(07/24)
(07/22)
(07/19)
(07/19)
(07/18)
(07/17)
(07/16)
(07/12)
(07/12)
(07/11)
本棚
カレンダー
アーカイブ
ブログ内検索
カウンター
|