インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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2月7日(土)
朝7時起床。すみやかに支度を整え、チェックアウト。オート・リクシャーでバス・ターミナルへ移動。バンガロールの観光はまったくできなかったが、この移動の際に州庁舎を見ることができた。 州庁舎
バス・ターミナル近くの食堂で朝食。立食形式。周りを見渡すと、ヴァーダvadaをスープ につけて食べるのがポピュラーな朝食スタイルのようだ。O氏はマサーラー・ドーサー(Rs. 20)を、自分はオニオン・ドーサー(Rs. 23)を注文。マサーラー・ドーサーはよくある普通のドーサーに見えた。だが、自分の注文したオニオン・ドーサーは、どう見てもウタパームにしか見えない。「これがオニオン・ドーサー?」「そうだ」「ウタパームでは?」「オニオン・ドーサーだ」店員はオニオン・ドーサーだと言い張る。今でも納得はしていない。味は普通。朝食としては、少し油がきつい。やはりヴァーダがちょうどいいのだろうか。 オニオン・ウタパーム
いざ、バス・ターミナルへ。とにかくでかい。全貌が把握できないほど大きい。問題は、行き先を示す文字が読めないことだ。字が丸い。カルナータカ州のカンナダ語Kannadaだと思うが、もちろん判別不可能。アルファベット表記が少ない。これは厳しいと思いながらマイソール行きのバスを探しはじめると、幸いタイミングよくマイソール行きのバスの呼び込みに遭遇。乗車するとすでに多くの座席が埋まっていた。Rs. 70くらいだったはず。最後部座席に座ると、まもなく発車。かなりボロいバス。窓を開けると空気の汚れが顔を直撃し、窓を閉めると暑くて厳しいという状況。だが、前の座席の人が窓を全開にしていたので、否応なく風を顔に受け続けた。3時間ほどでマイソール着。早くシャワーを浴びて顔と髪を洗いたいが、今夜は夜行バス移動のため、しばらくそのチャンスがない。まずは到着したバス・ターミナルで夜行バスのチケットを確保。バス予約のシステムは思いのほか近代的。コンピューターの画面を見て、空いている座席を確認して選べる。マイソールからコーチンまででRs. 429。夜8:30発予定。それまでの時間をマイソールの市内観光に充てる。 その前に、やや早かったが、まずはランチ。バス・ターミナルの近くの食堂へ。エアコンの効いている、多少上品そうなベジ・レストラン。南インドらしいものを食べようということで、ミールスを注文(Rs. 50)。ターリーの南インド版と解釈をしている。バナナの葉が引かれているのが特徴。とりたてて印象には残っていないが、無難においしかった。O氏の注文したローズ・ミルク・シェークは着色料のものと思われる不健康そうな味で、ひどかった。こちらのバニラ・ミルク・シェークは問題なし。 ミルク・シェーク。左がローズ、右がバニラ
マイソールは近郊まで足を延ばせばいろいろと見どころがありそうだったが、時間の制約上、『地球の歩き方』にあった市内の観光スポット3つを選び、巡ることにした。 まずはチャームンディーの丘Chamundi Hillを目指す。オート・リクシャーをひろう。価格交渉をしようとすると、メーター通りだと言う。デリーではあまりないことだ。ましてやこちらはいかにもバック・パックを背負った外国人観光客だと言うのに。行き先を告げると、麓か山頂かと聞かれる。そんなに大きな丘なのだろうか。時間の制約もあるので、山頂までと言うと、ならRs. 200だとの返事。判断の難しいところであったが、オート・リクシャーでRs. 200と言われると、高いと感じてしまう。結局、麓までにしてもらった。ちゃんとメーター通りでRs. 46。参道の入り口のようになっており、そこから階段道が山頂に向けて続く。山頂まで続く道路もあり、オートで行くことも可能。 参道入り口
ひたすら階段状の山道を登った。Wikipediaによると、1,000段あるらしい。こんなに長い道とわかっていれば、オート・リクシャーで山頂まで行っていた。久々の本格的な運動に早くも息が上がる。途中、ナンディーNandiという牛の像があった。残念ながら、ありがたみはわからない。面白い牛の像にしか見えない。さらに登り、おそらく片道30分以上かかり、ようやく山頂へ。メインはチャームンデースワリー寺院Chamundeswari Temple。女神を祀るドラヴィダ形式の寺院、らしい。悲しいことに、かなり疲れており、じっくりと堪能する余裕がなかった。帰りはオート・リクシャーを拾って帰ろうと思ったが、運悪く拾えなかったので、同じ道を歩いて下山。ふくらはぎに疲労が蓄積し、足がフラフラ。日頃の運動不足を恨んだ。ちょっとカフェで休憩でもしたいところだが、あまり時間がない。バスの出発まではたっぷりあるが、急がないと見学予定先の閉館時間に間に合わない。参道入り口からオート・リクシャーでマイソール宮殿Mysore Palaceへ移動。Rs. 60。 宮殿の入場料は外国人Rs. 200、インド人Rs. 20。『歩き方』にはRs. 20としか書いてないから、おそらく外国人料金は最近設定されたのだろう。料金案内版に「学生はディレクターに相談・・・」のようなことが書いてあったため、JNUの学生証を見せてみようとO氏に提案した。O氏が窓口で学生証を見せると、あっさりRs. 20になった。ただし、外国人料金にはオーディオ・ガイド料が含まれており、Rs. 20で入場した人がオーディオ・ガイドを利用したい場合はRs. 100追加でかかる。今回は時間が厳しいこともあり、オーディオ・ガイドはパスした。 展示で基本的なことを学びながら、マハーラージャの豪勢な宮殿に往時を思い描く。タージ・マハルのような現物それ自体の凄みは感じられないが、歴史を思いはせるのがここの楽しみ方だろう。見ごたえたっぷりという印象だが、今回は駆け足で通り抜けるだけになってしまった感もある。もし今後機会があれば、事前に予習をして、オーディオ・ガイドを頼りにじっくりと見て回ってみたい。 すぐ近くのシュリー・ジャヤー・チャーマラージェーンドラ美術館へ。入場料Rs. 15。お金を払ったのにチケットを渡してくれないというトラブルがあった。おそらくは向こうに悪意はない。ただのミスか勘違いか、あるいは何か障害を抱えているのだろう。マハーラージャのコレクションを展示している美術館であった。日本からの輸入品が多かったという印象はあるが、あまり関心を引かれなかった。 何とか閉館までに3個所を見てまわることができたが、後半2か所はかなりの駆け足になってしまった。とりあえず予定はこなせたという満足感と、じっくり堪能できなかった残念感が錯綜して複雑な気持ちであった。 バスの出発まで少し時間を持て余した。まず、サイバー・カフェでメールチェックなどを済ませて時間をつぶす。それでもまだ時間があったので、カフェで軽食も兼ねて一息、と思ったが、バリスタやカフェ・コーヒー・デイといったおなじみのチェーン店が見当たらない。しばらくさまよった末に、『歩き方』の欄外に載っていたロイヤル・オーキッド・メトロポールRoyal Orchid Metropoleという高級感漂うホテルのレストランへ。ディナーは7:00からということだったので、それまで1時間はカフェ・スペースでミルク・シェークを飲んでくつろぐ。7:00になってディナーを注文したのだが、なかなか料理が出てこず、バスに間に合うか際どくなってしまった。ここは時間など気にせずゆっくり楽しむところなのかもしれないが、こちらはそうはいかない。かなり待たされてからようやく出てきた料理を慌しく食した。パニール・ティッカ、クリーム系の海老のカレー、ナーン。それと自分はビール。文句なしにおいしかった。料金もお手頃。Rs. 500未満で収まったはず。ちなみに、となりの席の会話によれば、この店は『ロンリー・プラネット』の一押しらしい。客は(おそらく)みな欧米系の観光客で、大変にぎわっていた。 急いで会計を済ませ、オートでバス・ターミナルへ。すぐに目的のバスを発見し、乗車。予定時刻を少し過ぎたところで出発。予約なしでも空きがあれば利用できたようだ。 今回のバスはデラックス・タイプで、座席は航空機の座席のようなタイプ。リクライニングも可能。一番前の座席を選択した。運転席とは完全に区切られていて前が壁になっているため、大胆に足をあげて伸ばすことも可能であった。おそらく、一番前はよい選択だったと思う。ただ、バスは路面の悪い道をかなりの速度で走るため、揺れが激しく、快適とは程遠い。休憩時間や客の乗降時以外は電気が消されて真っ暗になるが、ほとんど眠ることはできなかった(眠るために夕食でビールを摂取したのだが)。休憩は約2時間ごとに10分間の停車。乗客の戻りを確認せずに出発するので、注意が必要。休憩時にチケットを床に落としたままにしておいたら、係員に注意された。彼の立場も分からなくはないが、非常に不愉快であった。サーヴィス業としての意識を少しは持ってくれればと思う。 PR ![]() ![]() |
プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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