インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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2月6日(金)
金曜日は授業が3コマあり(9:30-11:00、11:30-1:00、2;30-4:00)、1週間の中で最も忙しい。それらの授業が終わってから空港に向かうスケジュールを組んだのだが、午後の授業が延びた場合に途中で退席しなければならなくなることを懸念していた。もちろん申し出れば退席させてくれるが、できればそれは避けたいと思っていた。授業を休んで旅行、では何をするためにインドにわざわざ来ているのかわからなくなってしまうからだ。 金曜日の午後の授業は本来2:30に始まり4:00に終わる。しかし、いつものパターンでは、3:00ごろに始まり5:30ごろまで続く。それ以上延びるようなら途中で退出しなければならないと思っていた。だが、この日は幸い早めに終わった。事の経緯は不明だが、最近各教室に設置されたプロジェクターとスクリーンを利用して、教室で映画を見ようという話になっていた。しかも、研究に関するものではなく、普通の娯楽映画。そのため、授業は早めに(それでも4:30だったが)終わった。映画鑑賞は辞退して、自室に戻って旅支度を急いだ。荷造りは一通り済ませてあったが、防犯対策をしっかり施す。 午後6時、JNU正門を出発。空港までオート・リクシャーでRs. 100。旅先ではなくデリーの寒さ対策に長そでのフリースを着てきたが、それほど寒くない。今回の旅先で必要ないことは明らか。無駄な荷物を抱えてしまったと後悔。 まもなく空港着。国内線の1Bターミナル。すぐ隣で新ターミナルの建設が進んでいる。建設現場では、明らかに過剰な数の労働者が作業を行っている。現行のターミナルは、台頭する大国と言われるインドの首都の空港としては大変残念なもの。7:50のフライトまで時間があったため、構内のマク・インディアンMc Indianというファースト・フード店で休息。ベジのムンバイー・マサーラー・バーガーMumbai Masala Burgerを注文。スパイスでしっかり味付けされた野菜炒めと平たいポテト・コロッケが入っているバーガー。ちょっとスパイスがきついが、とてもおいしかった。だが、店員のサーヴィスは悪かった。コーラ、ポテトとセットでRs. 90くらいだったと思う。 ムンバイー・マサーラー・バーガー
航空会社は、行きはジェット・エアウェイズJet Airwaysを利用した。前回のゴア行きのときはデリーの国内線空港でキングフィッシャーKingfisherのカウンターが大混雑だったことが思い出された。今回、ジェットのチェック・イン・カウンターは空いており、すぐに完了。ちなみに、キングフィッシャーの方は今回も長蛇の列となっていた。セキュリティ・チェックはそれなりに混雑していたが、順調に流れており、さほど待たされなかった。キングフィッシャー以外なら出発の1時間前に空港に到着するくらいでも問題なさそうだ。セキュリティ・チェックでは、筆箱に入れてあった小型のドライバーが引っ掛かってしまった。これが認められていないことはもちろん知っており、筆箱から出してくるつもりだったのだが、つい忘れていた。係員の協議の結果、問題なしということで、意外とすんなり返してもらえた。ちなみに、ゴア行きのときも同じトラブルがあった。過去の失敗を生かせていない。 バンガロール行きの直行便。機内設備は、ゴア行きに利用したキングフィッシャーに比べるとやや貧弱。ジェットのフライト・アテンダントの地味な制服はキングフィッシャーとは対照的。金曜夜ということもあってか、ほぼ満席。このフライトでは、2点不満があった。まず、一番後ろの座席でリクライニングができないこと。もう一つは、最後尾座席とも関係して、機内食のノン・ベジが品切れで、ベジ料理しか選べなかったことであった。チケット購入時にわざわざノン・ベジ料理を指定しておいたにもかかわらず、である。自分のほうにはノン・ベジの一品があとで追加されたが、同行のO氏はそれすらなしの完全ベジ。お詫びの品なども一切なし。 ジェットの機内食。右上が追加されたノン・ベジ。味は機内食としては良いほう。
出発はやや遅れたが、フライト自体は順調。予定より若干遅れて午後11時ごろ、バンガロール着。空港はとてもきれい。きれいに磨かれた床のタイルに壁の模様が映っているほど(デリー生活では見た記憶がない光景)。ターミナルを出て、タクシーを探す。慣習的にプリペイドのカウンターを探す。タクシーのカウンターで聞くと、直接タクシーのところに行けという。声をかけてくる運転手もいるが、多くのインド人(と思しき)客は呼び込みに目もくれずにタクシー待ちの列に並ぶ。カウンターで指示された場所だ。その列に並ぶ。数名の係員が手際よくタクシーと乗客をさばいている。係員に行き先を告げると、係員はメモを取り、運転手に行き先を告げる。料金はメーターどおりで後払いのようだ。車種はわからないが、タタの普通乗用車。アンバサダーではない。とても新しい車のようで、快適であった。メーター通りの適正価格で、きれいな車を利用できるのだから、ここに人が集中するのもわかる。バンガロールの空港のロビー
市街は空港から離れていた。きれいに整備された道を、タクシーが猛スピードで進む。道路の流れが全般的に速かったが、とりわけ速いタクシーだった。速度は100km/hほどまで出ていた。空港から市街中心地のホテルまで約40km、料金はRs. 600弱。 市街中心地のMGロードにある、ホテル・エンパイアHotel Empire。レセプションと思しきところを訪ねると、そこは併設のレストランのカウンターであった。ちなみに、南インドではホテルhotelという語がレストランのことも意味する。レストランではなく部屋のほうの意味でのホテルのレセプションに行き、予約を確認するが、予約はないと言う。調べてもらうと、このホテルはいくつか支店があり、予約してあったのは市内の他の支店であった。さっそくオート・リクシャーで移動。距離がわからなかったため向こうの言い値でRs. 50払う。結果的には払いすぎだった。すぐに予約してあるほうのホテル・エンパイアに到着。ここも先の支店と同じく、地上階がレストランになっていた。 ホテル・エンパイア。深夜なのに人でにぎわう
チェック・インを済ませ、併設のレストランで軽めの夕食。チキン・ドーサー(chicken dosa, Rs. 90)、レモン・ミント・ライム・ソーダを注文。チキン・ドーサーは、いかにも南部の味。ココナッツの風味豊か。ただ、やや辛すぎ。ソーダのほうはまったく予想外の品が出てきた。ミントやライムで軽く風味をプラスされたソーダを期待していたが、出てきたのは青汁らしき飲み物。大量のミントを砕いた、いわばミント青汁。ミントの風味自体はもちろん悪くないが、いかんせん葉っぱを砕いた青汁であり、おいしいとは言い難い。スパイスをふんだんに使うことがインドの人々にとっての贅沢であるという私の仮説が正しければ、彼らにとってこれは最高に贅沢な飲み物なのかもしれない。 ミント青汁
このとき、すでに夜12時を過ぎていたが、レストランには多くの客がおり、ダーバー形式になっている外の売店(基本的にレストランと同じメニューを提供)にも多くの客がいた(バナナ・ミルク・シェイクを注文した)。バンガロールの人たちは夜更かしする傾向があるのだろうか。この街出身のクラスメイトがいるので、聞いてみたいものだ。 ホテル外に設けられた立食式のレストラン(?)
部屋に戻り、シャワーを浴び、就寝。このホテルは、部屋も十分広く清潔であったが、お湯が出ない(もっと待てば出たのかもしれないが)、空調か何かわからないが機械の騒音がうるさいという欠点があった。 PR ![]() ![]() |
プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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