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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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2月9日(月)

旅行最終日。前日に予定していたバックウォーター・ツアーであったが、KTDCのツアーは参加できなかった。そこでホテルのレセプションで相談したところ、ホテルがツアーの手配をしてくれるということだったので、お願いして、この日の朝に手配してもらった。半日ツアーでRs. 550。

ケーララ州のバックウォーターについて(Wikipedia)

ホテルで朝食をとり、チェック・アウトを済ませる。朝8時に来るように言われ、きっちりその時間に準備を完了させていたが、このホテルから参加するもう1組を待たされた。30分遅れで現れたのは、朝食を隣の席でとっていたインド人客一家。朝食時はなぜか旦那1人だったが、奥さんと子供も一緒に現れた。計5人の客をタクシー1台に詰め込んで出発。

途中、もう1家族と合流して、少し大きな車に移る。ここで合流したのも、夫婦に子供1人のインド人家族。しかも両家族ともムンバイーから来たらしい。てっきりこういうツアーは欧米系観光客のものと予想していたが、金持ちインド人2家族と自分たちだけという、思いがけない編成となった。

ホテルから約1時間。ずっと街並みが続いており、バックウォーターがあるような雰囲気ではなかったが、少し道沿いの構造物が少なくなったところで脇道に入ると、そこはすでにバックウォーターの世界であった。そこに小型ボートが停泊していた。ガイドが出迎えてくれた。他に客はおらず、この編成のまま、ツアーはスタートした。ボートは一見しておんぼろに見えたが中の設備はしっかり。手洗いも完備。宿泊も可能なようだ。

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ハウス・ボート

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ボートからの景色その1

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その2
 
ガイドは地元の青年。マハートマー・ガンディー大(Mahatma Gandhi University)で政治学を学び、卒業したという。流暢な英語で案内をしてくれた。ガイドとしてはキャリアが浅いらしく、初々しい感じではあったが、熱心に、丁寧にいろいろと説明してくれた。

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風景

流れの無いように見える穏やかな川を、ボートで進む。川では地元の人たちが川底の砂を取っていた。建設に使うものらしい。川底から採取し、洗う。ガイド曰く、午前中に行うこの仕事だけで、1日Rs. 500もの収入が得られるとのこと。

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砂集め1

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砂集め2

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砂集め3。あとはトラックで運ぶ

途中、停泊して川岸の店に立ち寄る。チャーイとバナナ1本。Rs. 6。店の前ではタピオカを栽培していた。 

さらに川を進み、村の暮らしの見学へ。そこにいたのは、観光ズレしていない普通の人々。観光地でありがちな、やたら愛想がよく、ものを売りつける人や、ペンをねだる子供もいない。ちなみに、このころにはツアー参加の2人の子供同士が仲良くなっていた。

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村へ

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翌日の結婚式の準備

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同じく準備。ミールス用のバナナの葉を洗っている

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ゴムの木

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地元のおじちゃんとツアー参加客。右端見切れがガイド

村の見学を終えて、ボートは出発点近くに戻る。ここでランチをとり、午後は小さなボートに乗り換えてもっと深くへ、というツアーなのだが、自分たちは半日コースのため、ここで離脱。車に乗り、ホテルへ帰る。チップも何も要求されなかった。

ホテル前に戻ってきた。空港に向かうまでまだしばらく時間があったので、昨日断念したスイーツのお店へ(Oven)。ホテルから徒歩1分。なかなかいい味だったので、調子に乗ってケーキを2つも食べてしまった。

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マンゴー・フォレストMango Forest

名残惜しいが、いざ空港へ。タイミング悪くタクシーを拾えなかったため、ホテルのレセプションで呼んでもらう。空港までRs. 500。かなり飛ばしたが、40分くらいはかかった。市街からはかなり離れている。空港前にかわいい建物があったので、レストランか何かと思ったが、実は警察署であった。写真なし。

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コーチンの空港ターミナル

帰りの航空機はキングフィッシャー利用。まずはコーチンからタミル・ナードゥ州Tamil NaduのチェンナイChennaiへ飛び、そこで乗り換え。コーチンでの搭乗時、またドライバーが問題となった。今度はダメだと言う。係員は荷物をチェック・イン(預け)しろと言うが、面倒だったので、ドライバーを諦めた。チェンナイからアーンドラ・プラデーシュ州Andhra PradeshのハイデラバードHyderabadを経由し(乗り換えなし)、デリーへ。チェンナイでは空港を出ずに、空港内のレストランで休憩だけした。

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チェンナイの空港で飲んだ地元限定ビール、ゴールデン・イーグル

今回のキングフィッシャーのフライトは、前回のゴア行きのときに比べて印象が悪い。まず、機体が古く、各座席のモニターがなかった。しかもリクライニングができない。行きのジェットは最後尾座席だからであったが、今度は全座席。これは苦痛。計3回のフライトであったが、機内食はいずれも似たような軽食。トータルでは長時間の移動なのだが、しっかりとした食事が1度もでなかった。

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機内食。これはコーチン=チェンナイ間で

午後11時過ぎ、デリー着。空港からはプリペイド・タクシー(Rs. 180)で帰宅した。

かくして、今回のカルナータカ・ケーララ遠征は無事終了した。

行ってよかったということは疑いないが、若干忙しすぎたきらいがある。マイソールにしても、バックウォーターにしても、もう少しゆったりしたかった。それに、今回はトラブルなく順調すぎるほど順調に全日程を無事消化できたが、これで途中にトラブルが何かあれば大変だ。とりわけ今回はゆっくりとした時の流れる南インドの旅であり、それにふさわしいゆとりある旅程が望ましいように思われた。
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toshi
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男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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