インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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インド発の国際政治理論、あるいは政治学理論はあるか。この問いに対する答えは、少なくとも今のところは、Noだろう。現在の国際関係論や政治学において、理論と呼ばれて重用されるものの中に、インド発あるいはインド人によるものはないと思われる。
だが、理論はなくとも、思想はある。 ![]() 今日、書店で『インド実在論(Indian Realism)』という本を見つけた。初版は1939年にもかかわらず、その後も版を重ねていることからすると、おそらくはこの分野における有名な業績なのだろう。 Jadunath Sinha, Indian Realism, New Delhi: Motilal Nanarsidass Publishers, 1999 (originally pubulished in 1939 in London), 287 pg., Rs. 295. ここで言う「リアリズム」は、「現実主義」と訳されるところの国際関係論のリアリズムとはまったく違う、「実在論」と訳されるものである。 以下、序文の部分訳。 「本書は、Yogacara Vijnanavada(主観的観念論)、およびインド実在論諸学派によるそれ(主観的観念論)への徹底的な批判の再構築を試みるものである。・・・私は単に、インドの思想における主観的観念論と実在論の論争を扱い、インドの実在論者が外的世界の実在を証明しようと試みた議論にほぼ完全な説明をしようとしたのだ。・・・」(p. xiii) 政治思想ならまだしも、哲学思想までは手を出せそうにないし、あまり関心もない。序文だけ読んで終わりにした。 ちなみに、「インド実在論」と日本語でGoogle検索してみたところ、思いのほか多くのヒットがあって驚いた。 PR ![]() ![]() |
プロフィール
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toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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