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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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インド時間今日(ブログ日付上の昨日)は祝日でJNUはお休み。午前中に授業の課題を1つ片づけて、午後はデリー中心部およびオールド・デリーへの遠征を敢行した。

途中、サロージニー・ナガルで買い物をしてから、コンノート・プレイスの南インド料理屋サラヴァナ・バヴァン(Saravana Bhavan、CPの店舗)で小休憩。オート・リクシャーは、JNUからサロージニーでRs. 50, サロージニーからコンノートでRs. 50。サラヴァナ・バヴァンでは、バニラ・ミルク・シェークとマサーラー・ドーサー。ドーサーを食べる予定はなかったが、隣の客につられた。ここはいつ来ても大人気の店。クオリティが高い。

その後、オールド・デリーの紅茶販売店アプ・キ・パサンド(Aap ki pasand)をめざす。コンノート・プレースからオート・リクシャーで移動を試みる。アプ・キ・パサンドは有名店だと思っていたが、オート・ワーラーにまったく通じない。正確な場所は知らなかったので、自分たちで誘導することもできない。初めはアプ・キ・パサンドを知っている運転手を探していたが、全く埒があかない。仕方ないので、アプ・キ・パサントがあると思われるダリヤー・ガンジ方面にとりあえず移動することを試みるが、これもうまくいかない。まったくオートがつかまらない。そうなった原因は3つ。第1に、オート・ワーラーがオールド・デリー行きを嫌がること。こちらがオールド・デリーと言った途端に走り出してしまう車がいくつもいた。日本なら乗車拒否として問題になるだろう。第2に、観光客の多い場所で、吹っかけてくる運転手が多いこと。とんでもないのでは、オールド・デリーまで$10などという法外な金額を言ってくる輩もいた。適正価格の10倍くらいに相当する。第3に、こちらが目的地までの正確な距離を知らず(近いと思い)、価格交渉のハードルを厳しく設定しすぎていたこと。実は第3の理由が難航の最大の理由だったというのは、あとになって分かったことだが。

これまで経験したことがないほどオートの確保に手間取ったが、多少高い値段であきらめて乗車し、ダリヤー・ガンジへ(Rs. 60)。乗った車の運転手もアプ・キ・パサンドは知らないと言うので、とりあえず馴染みの書店マノーハル(Manohar)へ行ってもらう。が、祝日につき休業。隣の本屋でちょっと本を見て、ついでにアプ・キ・パサンドを聞いてみるが、やはり知らないという。近くのはずなのだが・・・。おそらくメーン・ストリートにあるだろう、という非常に不確かなアドヴァイスはもらったが(結果的には正しいアドヴァイス)。

徒歩でメーン・ストリートらしきところを進む。まったくあてはなかったが、少しずつ、大きな通りを見つけてはそちらに進む。道の人に「アプ・キ・パサンドという紅茶屋」を尋ねるも、うまく通じない。しばらくさまよい、警官に尋ねる。と、数歩歩いて、指さす。するとそこにカタカナで「アプ・キ・パサンド」の看板が。まったく偶然だが、さまよった末に目的地にたどり着いていた。

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アプ・キ・パサンドの裏口(左)と表口(右)。
警官が教えてくれたのはなぜか裏口(入れない)。

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表にも日本語看板。

閉店時間(午後6時)間際だったが、かろうじて間に合った。看板も店内表示も日本語全開で、日本人客が主たるターゲットであろうことが容易にうかがえる。「クリントン大統領は興味を持ちました」のように怪しげな日本語もあったが。季節ごとに味が違うというダージリンの紅茶3種(春・夏・秋)をテイスティング。秋のが抜群においしく思えた。お茶のおいしさに衝撃をうけたことは久しくなかった。数年前に中国の超高級烏龍茶を飲んで以来の経験だ。テイスティングした秋のダージリン(100gでRs. 1,000)などを購入。言うまでもなく、インドの一般的な物価から見れば破格に高い。

今回の経験から察するに、オート・ワーラーや地元の人々が知らなかった理由は、この店が日本人のみの間で有名だからということだろう。

夕食にはまだ早かったが、ここではほかにすることもなかったため、最終(かつメイン)目的地であるレストラン、カリーム(Karim's Hotel)をめざす。デリーの観光地として有名なジャマー・マスジッド(Jamma Masjid)方面へ向けて歩く。この辺はイスラーム教徒エリア。ジャマー・マスジッドの南門すぐ近くにカリームを発見。通りから1歩中に入った奥まったところにあるが、通りに標識が出ているのでわかる。

店の雰囲気、接客、価格はよくある地元のちょっとしっかりしたレストラン。ただし、有名店らしく、外国の雑誌記事などによる紹介記事を誇らしげに掲げている。メニューの「脳のカレー(Brain Curry)」が目を引いたが、迷った末に回避。勇気が足りなかった。少し後悔している。注文は至極無難に、チキン・ティッカ(一口サイズ鶏肉と野菜の焼き物)、マトン・コールマ(羊肉の汁物)、パニール・シャヒ(パニールのトマト煮)、バター・ナーン。チキン・ティッカは及第点以下。チキンが硬く、味付けも工夫不足。マトン・コールマはとてもおいしく感じた。肉はとてもやわらかく、ソースも味わい深い。パニールはトマトがあまり好きでないのでその点はともかく、クリーミーでよい味付けだと思う。ナーンは厚くパンに近いタイプ。少し硬い。1人Rs. 200強。今回の印象は、低価格でそれなりにおいしい料理、といったところ。今度行く機会があれば、他のメニューにチャレンジしてみたい。
カリーム。

カリームを出てから、オートをひろえる大通りに出るまでが一苦労となった。地図上ではまっすぐ南に行けばすぐに大きそうな通りにでるのだが、出てみたところそこはとてもオートなど通れない商店街の雑踏。仕方なくその道をひたすら歩く。人とサイクル・リクシャー、バイクをかき分け、20分くらい歩いただろうか。知らない場所で、不安な気持ちが長く感じさせたのかもしれない。ようやく通りに出て、そこからはオートで一気に帰還(Rs. 110)。移動それ自体は渋滞もなく順調だった。
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プロフィール
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toshi
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男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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