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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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エアインディアにやられた。

結論から書くと、今日利用するはずだった正午発予定AI307便が欠航。当日中の代替ルートの手配もなし。翌日12:30発のJL471便への振り替えとなった。

この日の辛く悲しい出来事を後に伝えるため、詳細をここに記録する。
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あす16日、インドに戻る。

留学生活2年目スタート。
本日帰国の途につくため、本ブログは当面の間休業。
おかしいなぁ。

セメスター最終日の12日を過ぎたら、

多忙な日々の余韻を味わいながら、心穏やかに、本や論文の整理をするはずだったのに。
JNUの木々を楽しみ、写真に収めるはずだったのに。
出版社や本屋、図書館をめぐる心躍るツアーが待っているはずだったのに。
じっくり睡眠を取って、睡眠不足を解消させるはずだったのに。
ちょっと足を延ばして、おいしいインド料理を堪能するはずだったのに。

おかしいなぁ。

セメスター最終日の12日を過ぎたのに、

毎日何らかの締め切りに追われ、日々背水の陣で挑んでいる。
毎日用事があって、スクール(研究科棟)に通っている。
まともな睡眠時間を確保できない日が続いている。
(そういえば、ここ数日布団を敷いていない)
学内と住まい、最寄りのマーケットにしか行っていない。
帰国用の荷造りが始まっていない。

でも、少しは、景色に目を向ける心の余裕も。

62d6fb5e.jpeg

47f69547.jpeg
JNU内の景色

(追記)

この更新の後、有線接続のネットがダウンした。
今までにないパターンの落ち方。
屋上に設置されたルーターが動いていない。原因不明。
一応予備のの無線データカード通信があるが、これは遅い。
困るな、こういうときに。
明日(ブログ日付上の今日)はここデリーで選挙が行われるため、休校。

選挙だからといって街が荒れるというようなことはないらしい。友人たち曰く。開票はまだ先なので、おそらく大丈夫だろう。部屋か図書館で籠って作業をするだけなので、いずれにせよ関係ないが。

クラスメイトとの話題の中心はもちろん選挙、ではなく、テストや論文のこと。実働残り3日(金・月・火)でこのセメスター末が終わる今、多くの学生の状況は、すでに授業が終了しており、最後の試験もそろそろ終わり、残った課題の提出に向けて取り組んでいるところ。だが、自分のディヴィジョンでは、まだ授業も試験も終わっていない。熱意あふれる有能なある教員のおかげで、ここ数週間は毎日(平日)授業があり、試験は最後の2日間(11・12日)に組まれている。おかげでここのディヴィジョンの学生たちは、授業、試験、論文提出を同時に抱え、まさに年貢の納め時を迎えている。ゆえに自分もデスマーチ状態だったのだが、今日でひと山越えた感がある。試験(今さら中間試験)を1つこなし、最大の難関であった国際経済交渉に関する研究論文をほぼ書き上げ、これで確実に残りの課題を消化できる見通しが立った。

少し速度を落として、最後の1週間を確実に走りぬけようと思う。
昨日は夕刻よりにわか雨。降り出しはかなり雨足が強く、その後おちついてからも断続的に夜まで降り続いた。おかげでずいぶんと涼しくなった。

今朝は、自室の温度が29.5℃まで下がっていた。30℃を下回るのはしばらくぶり。ありがたい。
IT業界の言葉で言うところの、デスマーチ進行中。セメスター最終日の5月12日まで継続予定。

前セメスター末もまさにデスマーチだった。そのときに比べると、いくぶんまし。前回は、自分がちゃんとまともな成績を得られる水準にあるのかどうかわからず不安で、しかも英文を大量に書く、英語で試験を受けるという慣れない行為にどの程度の作業量と時間を要するのか見通しが立たなかった。今は、それなりの水準のものを仕上げられるという自信があるし、見通しもある程度立つ。そのため、睡眠や食事に充てる時間は確保したうえでの進行が可能になっている。

とはいえ、常識的に考えたら処理できない分量の課題を抱えているという点においては、今回も、いや今回のほうがデスマーチの要件を満たしているだろう。それでもきっとなんとかできるだろうという根拠なき自信と、本当にできるのだろうかというまっとうな不安が交錯する。

さて、作業に戻らねば。
豚インフルで世界がパニックに陥っている。日本のニュースを見ると、そんなように思える。だがここデリー生活で、その影響は感じられない。それどころか、知られていない。話題にならない。

デリー暮らしの中で、鳥インフルが流行ったら危ないとは感じていた。ローカル・マーケットには鶏肉を売る店があり、店先にはかごに入れられた生きた鳥がたくさんおり、悪臭を放っている。マーケットを歩く際にその手の店をとおるときは、常に鳥インフルのことが頭をよぎる。

インドでは豚インフルの感染はまだ確認されていないようだ。だが、パンデミックとなった現在、インドも安全とは言い難いだろう。これだけ危機感が薄いと(少なくとも一般のレベルでは)、実際に感染が広がった時の対策が遅れそうだ。そもそも、一般向けマスクなんて売ってるのだろうか。街で見かけた試しがない。もちろん害が及ばないことを願うが、リスクは十分にあるだろう。インドとアメリカとの往来は多い。現在の乾燥した気候はインフルエンザにマッチするだろう。ただ、気温はどうなのだろうか。40℃を超える気温にウイルスは耐えられるのだろうか。耐えられないならよいのだが。蚊やハエは暑さに耐えきれずに、死に耐えつつある。涼しいところにはまだいるが、だいぶ数が減ってきた。

豚インフルの間接的な影響として、円高に振れていることがある。対ルピーでいうと、1ルピー2円を超えていたのが、あっという間に1ルピー1.9円まで戻した。そろそろ帰国およびインド再入国時の航空券を買う自分にとっては、正直なところありがたい(万が一にも誤解されると困るので強調すると、豚インフルをありがたがっているわけではない)。


以上が、ここ1年のルピー=円相場の変化(実際はドルを介しての連動だが)。インドに来た時は、1ルピー=2.5円。為替コストも考慮して、1ルピーを3円くらいで考えていた。そんな時代もあったなぁ、という感じ。その後、円高とルピー安のダブル・パンチで、急激に円が強くなった。あっという間に1ルピー2円を割り込んだ。円強し。ありがとう。日本の輸出企業が円高に苦しめられているとき、円を生活基盤とする留学生の自分はその恩恵を大いにあずかった。1ルピーを2円で計算する癖もついた。ただ、今となっては円にわざわざ換算せずに、ルピーで価値を測る体質になってしまっているが。日本に戻ってからの暮らしを想像し、コストをルピーに換算して「高いなー」などと思う自分がここにいる。

(参考)

ドル=ルピー

ドル=円
最近の水事情メモ。

ムニールカー村の今の住まいの水供給は順調。ほぼ24時間安定して供給がある。それはすなわち、アパートの管理人(ケアテイカー)がいい仕事をしているということに他ならない。公共の水道供給は限られているため、ポンプを操作して水を管理する必要がある。前任者がクビになってから、断然よくなった。それ以降月Rs. 50の手数料を取られるようになったが、それ以上に値する仕事をしている。

とはいえ、この水道水は飲めるものではない。食器をその水で洗うのも躊躇するほどの水質。そのため、食器のすすぎはミネラル・ウォーターを使用している。そのようにミネラル・ウォーターの用途が多いので、20リットル入りのタンクを定期的に購入している。近くの商店でお金を払い、部屋まで届けてもらう。配達料Rs. 5込みでRs. 75。

このタンクの水も開栓後常温保存されるものなので、安全性は完全でない。少なくともそのまま飲むことはない。飲む水は別途購入した小型のペットボトル入りミネラル・ウォーター(1lでRs. 13くらい)。お湯は、タンクの水や小型ペットボトルの水を使う。水をそのままがぶ飲みするとミネラルが不足するので、ミネラルやビタミンを配合したパウダーを使うことが多い(ENOやTangなど)。経口補水液の元(エレクトラル)は味が悪いので却下。ポカリスウェットはこちらで買うと高いので却下。ゲータレードの粉も高い。もちろんジュースやゲータレードのペットボトルを買うこともある。フルーツ・ジュース(1lでRs. 75前後)も欠かせない。

JNUの寮は最近使用していないのでわからない。冬は温水を求めてシャワーを浴びに毎日通っていたが、最近は洗濯物を出しに週1~2回通う程度。昨年夏は、午後から夕方の供給までにかけての時間帯、水の出ないときが多かった。ただし、それは水の供給がましなことで有名なチャンドラバーガー寮での話。

最近困るのは、スクール(研究科)の建物の水供給が途絶えていること。トイレの水が出ない。飲用水の浄水器にも供給されていない。多くの学生は浄水器の水をペットボトルや水筒に移して飲用としているため、それが途絶えることは大問題だ。食道でも、その水を使って作られるメニューが休止。安価で人気のレモン・ウォーターが姿を消していることがある。浄水器の水は飲まないため普段から購入したペットボトルの水を持ち歩いている自分などはさほど困らないが、そういう備えをせずにスクールに来た学生は困る。30℃を超える教室での授業を水なしで耐えしのぐのは厳しい。

選挙では、外交政策よりもインフラ政策や貧困対策が重要と言われる。デリーで暮らす今は、そのことがまったくもって当然のことと思える。
忙しい。暑い。ゆえに、自炊することはこのごろまったくない。

(もしかすると、暑いことと自炊をしないことの因果関係が明らかでないかもしれない。自炊するには火を使わねばならず、それを避けたいということ。)

したがって、夕食は近場で手頃に外食、という選択をすることが多い。忙しさが極限に達したときは、食事を抜いたり、すぐに食べられる物を買ってきて作業と並行して食したりすることになるだろうが、今のところはそこまで至ってないということもあるし、酷暑を乗り切るためにしっかり食事をとることを重視しているということもある。

24日のウドゥピは既述。その後の夕食を振り返る。

一昨日は学内のショッピング・コンプレックスにあるインド料理屋。マトン・コールマ(羊肉のカレー)、パニール・ブジヤー(パニール炒め)、バター・ナーン。Rs. 92の請求だったが、計算があわない。たぶん向こうのミス(もっと高いはず)。マトンの可食部が少ないが、味は良い。パニール・ブジヤーも味がいい。ここのパニール・ブジヤーはグレービーに近いものがある。

昨日は学内のダーバーの1つ、24×7。バター・チキンとベジ・チョウメン(インド風焼きそば)。ここのチョウメンは日本の焼きそばに雰囲気が近いと思う。バター・チキンは各所でトライしているが、どうもあまり好きになれない(それにもかかわらず注文するのは栄養面への考慮から)。

今日はセキュラー・ハウス・キャンティーン(Secular House Canteen)。ムルグ・ガーリック・ティッカ(一口サイズのガーリック・チキン)、バター・パニール(パニールのバター・ソース煮)、バター・ナーンでRs. 180。ここのムルグ・ガーリック・ティッカはJNUの知人の勧めで知った。おろらくヨーグルト系のソースにつけこまれた鶏肉を焼いたもので、香ばしくて肉が柔らかく、おいしい。

と、このように、Rs. 100前後で近場で済ますケースが続いている。安いからといって味が悪いわけではなく、それぞれに満足を得ている。このくらいの価格帯で、味が良く、衛生状態も良ければ理想的なのだが、すべての条件が揃うことはまずない。ただ、最後の衛生さえある程度目をつむれば、それなりの数がある。今回の3軒は、いずれもそれに該当する(安く、味も良いが、衛生状況はやや不安)。

味と値段は比例しないが、衛生と値段はほぼ比例すると思う。インド生活9か月強の暫定的結論。

(追記)誤字訂正。


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プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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