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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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エアインディアにやられた。

結論から書くと、今日利用するはずだった正午発予定AI307便が欠航。当日中の代替ルートの手配もなし。翌日12:30発のJL471便への振り替えとなった。

この日の辛く悲しい出来事を後に伝えるため、詳細をここに記録する。


・・・・・・・・・・・・・・

2カ月間の日本での夏休みを終え、インドに戻るこの日。成田空港までのバスが早めの時刻のものしかなかった ため、朝5時半に家を出て、9時ごろには空港に到着した。構内の書店で時間をつぶし、チェックイン開始時刻9:30のちょっと前にエアインディアのカウン ターへ。すでに20名くらいが列をつくって手続き開始を待っていた。だが、9:30になってもカウンターは開かない。スタッフが集まって話をしている。 9:45になっても状況が変わらない。なぜだ。いやな予感がした。

すると、チェックインカウンターの位置を知らせる電光掲示板に情報が。

「機材の手配に問題が生じたため、出発時刻が未定となっております」(うろ覚え)。

未定って。何それ。出発便のステータスを知らせる掲示板も、AI307の予定のところが「未定(indefinite)」に。

どういう事態かというと、乗るはずの飛行機が、まだ成田に到着していない。それどころか、まだインドを発っていない。デリーから成田までは約8時間かかるから、最低でもあと10時間は出発できない。しかも、その飛行機が来る見通しが立っていないという。

ようやく開いたチェックイン・カウンターでは、客それぞれに事情と対応の説明がなされた。この段階(10時ごろ)での対応は以下の通り。

(1)出発は未定。早くても夜以降になる。
(2)昼食は空港レストランで。チケット配布。(1,500円分。ただしアルコールはだめ)
(3)ホテルへ案内。13:30のシャトルバスで。
(4)その後のことはホテルで知らせる。

当日の代替ルートへの振り替えについて尋ねると、努力はしたが空いてなくて無理だったという。AIがダメだった場合は、翌日のJALへの振り替えになる。とのこと。

しばらく空港内で時間をつぶす。

書店で『地球の歩き方 ネパール』を購入。ネパール、行けるかなぁ・・・。雑誌『外交フォーラム』も探したが、置いてなかった。場所柄、需要はあるだろうに。

昼食は「和食レストランそじ坊」で。1,500円のチケットを生かして、1,450円の天ざるそばを注文。天ぷらは硬い(「サクサクしてた」というように、肯定的に表現することも可能かもしれないが、いくらなんでも衣が硬すぎ)。蕎麦もダメ。唯一、生わさびをおろして使えるのがよかった。ついでに言うと、蕎麦湯もダメ。

その後、みやげ物やを物色しているとき、父から電話。「ネットで調べたら、代わりの便に振り替えになったみたいだけど」。

急いでチェックイン・カウンターへ(12時頃)。話を聞くと、欠航が本決まりとなり、明日のJALへの振り替えが決定していた。そのため、エアインディアの手配したホテルで1泊してもらうことになるとの説明。

このままでは丸1日以上遅れることになる。これは非常にまずい。何とかできないかと思い、いろいろ尋ねてみた。

(1)バンコクやシンガポールを経由するとか、いくらでもデリーにたどり着くルートがあるのだから、客が早く着けるように手配しろ ⇒ 無理。探したけどなかった
(2)キャンセルしたら返金してくれるのか? ⇒ 無理
(ちなみに、チケットはエアインディアで直接買ったもの)
(3)他の日のフライトへの変更はできるのか? ⇒ 可能。でも飛ぶかわからない

何としても、遅くとも明日朝までには着きたい。そこで、可能性を模索した。まず間違いなく、(1)の問いに対するエアインディアの返事は嘘だ。明日のJALの直行便以外にも、いくらでもルートがあることは明白だ。この便の客をまるごと振り替えることは難しいかもしれないが、いくつかに分けてやればできないことはないはずだろうし、自分だけでもなんとか・・・。そう考えて交渉をしかけた。まず、最初に対応に当たったスタッフに難しい質問をして、責任者を引っ張り出した。次に、エアインディア側の説明と対応にいかに落ち度があるかを論理的に説く。そして、乗り換え便での振り替えの希望を告げる。しかし、結果的にはだめだった。その責任者らしき人物も、何ら権限を持ち合わせていなかったのだ。これではどうにもならない。

現場の人間が裁量を持たず、上の指示に硬直的に従うほかない。客の都合など顧みない。まさに官僚的組織。これでは優れたサーヴィスなど望みようもない。こんな会社なんかさっさと潰れてしまえ。何とか改善してもらいたいものだ。

エアインディアをキャンセルして、他を今から自力で手配することも考えたが、エアインディアはチケット代を返さないと言うし(最悪だ)、コストがかかりすぎる。これも断念。やむなく、言われたとおりに明日のJALまで待つことにした。これによって、デリーでのアポイントメントをいくつかキャンセルせざるを得なくなった。

ホテルに行く前に、空港内のユニクロで服を購入。主に1泊することによって必要となった着替え用の下着や靴下(デリーの部屋にたくさんあるので、替えは持ってなかった)。まったく無駄な出費だ。

13:30のシャトルバスにのり、ホテルへ。成田ポート・ホテル。ホテルには、「AI307のお客様」用のボードが用意されていた。急ぎ用意したものではなく、明らかに前から準備してあったもの。察するに、このような事態はよくあることであり、その際の対応(振替、ホテル、など)はすべて決まっているのだ。

ホテルは悪くないところ。最上階(10階)の1部屋を宛がわれる。夕食と朝食のビュッフェもタダになった。

夕刻、部屋に以下のような文書が届けられた。

【以下引用】

エアインディアお客様へ

このたびは出発AI307便をご利用いただくでしたお客さまへご不便、ご迷惑をおかけしましたこと深くお詫び申し上げます。

弊社、ムンバイ本社にて代替え機をご用意する予定でしたが結果的に困難との連絡を受領しました。

お客様には大変申し訳ございませんが平成21年7月17日(金)JL471便出発12:30分をご利用いただくようお願い申し上げます。

皆様へは、下記の予定にて宿泊、出発をご準備くださるようお願い申し上げます。

(略) 

以上、宜しくお願い申し上げます。

エアインディア
成田空港支店長

【引用おわり】

突っ込みどころがいろいろありそうだが、それはさておき。

エアインディアを利用することはもう二度とないだろう。
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男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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