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インド・ニューデリーのジャワーハルラール・ネルー大にて国際関係を学んでいた留学生の記録。
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論文のほうはなんとか先が見えてきた…。やれやれ。

まだ論文提出に向けてハードルはいくつも残されているが、他の懸案にも着手していかねばならない。

一時帰国の飛行機の手配とか、荷物の始末とか、研究の資料集めとか。

というわけで、今日は荷物の送り方を研究(というほど大げさではない)。

日本=インド間で荷物を送るのはなかなか大変。

日本からインドへの輸送だと特に、盗難、紛失、税金といった問題がある。そうした問題に関連して、EMS(インドではSpeed Post)よりも安いSAL便のほうが実はリスクが低いという話がチラホラを出ている。あんまり具体的な理由はわからないけど、重要性が高い荷物ほど狙われやすいとかそういうことなんだろう。きっと。

SAL便?
知らんなあ。

調べてみた。

Surface Air Liftedの略。

優先度の低い航空便、みたいなもの。

インドから送れる相手国は限られている。日本はOK。
料金は、最初250gまでがRs. 310で、以降250gごとにRs. 35。
10kgと仮定すると、Rs. 1,675。

まあ安いのかなぁ。

EMSだと、
最初250gまでがRs. 425で、以降250gごとにRs. 50。
10kgと仮定すると、Rs. 2,375。

あれ、EMSってこんなに安かったっけ?
SALと大して変わらないじゃん。

考えてみれば、インドから大きい荷物を送ったことはなかったのだ。

ブログとかに書かれた情報によれば、EMSだと1-2週間くらい、SALだと1-2ヶ月くらい、というのがだいだいのところ。EMSの1-2週間というのは、 自分の経験的にもそんな感じ。

やっぱりEMSかな。

インド発だから、中身抜きとかのリスクは低いだろうし。

次の問題は、梱包だ。

インドから国外に送る荷物は白い布で包んでロウを垂らして固めなければならないという話がある。大きな郵便局に行けば専門の人が郵便局の外にいるので、その人に頼めばいい。らしい。

仕立て屋でもやってくれるという説もある。

いずれにしても、段ボールに詰めて最寄のJNU内の郵便局に持って行けばOK、とはならないということだ。

厄介な話だが、仕方ない。

試しにまず1箱送ってみようか。
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2月半ばにインドに戻ってから、早2週間。とても早かった。信じられない。

ひたすらに論文と向き合い、しかし思うように行かず苦しんでいる、という意味で変化に乏しい日々だからかもしれない。

迫るタイムリミットを前にして、そんな現実を受け入れたくない精神が働いているのかもしれない。

しかし、日増しに上がる気温が、時の流れを感じさせてくれる。

2週間前、室内はかなり涼しく感じられた。寝るときは、毛布と薄い布団両方をかけ、それでもちょっと寒いくらいだった。室温は17度くらいだったろうか。

それが今や午後10時でも、室温が25度もある。寝るときは薄掛け1枚で十分だ。

今日からは、昼間、部屋のファンを回し始めた。

ふと思った。このファンのおかげで、インドでの暮らしはどれだけマシになっていることか。暑さ対策というだけではない。虫を吹き飛ばし、雑音をかき消す(ファンそれ自体はうるさいが、慣れれば気にならなくなり、他の雑音を消してくれる)。なんてすばらしいんだ。

こんな暮らしもあと少し。またすぐインドには来るだろうが、そのときはこんな薄汚なく、いや激しく汚く、エアコンもない部屋に泊まることはないだろう。ちょっとだけ名残惜しい気もする。
今日はホーリー。そんなこともかまわず、ただひたすら論文を書いていた。おかげで作業は進んだ。ようやくゴールが見えてきた……かな。

さて、問題は、寮の食事が出ないことだ。

昼は蕎麦をゆでて食べた。在庫処分という感じ。

夜は、自転車でアドチニーの南インド料理レストラン・ゴーヴァルダンへ。これが2回目だと思う(前回)。ちょっと距離があり、今の自分には若干きつい距離だが、リハビリという意味でむしろちょうどいいのかもしれない。

かなり混んでいた。考えてみればあたりまえ。ホーリーで多くの店が休みのなか、開いている貴重な店。しかもここはベジ・レストラン(ホーリーの日は基本みんなベジタリアン)。手ごろな価格。

まずは、ベジ・モモ。

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良い。じっくり練りこまれた餡ではなく、短時間で作られたあっさりの餡だが、良い味。キャベツの千切り、たまねぎ、青唐辛子、おそらくパクチー、そしてこれもおそらくだがパニール。パニールが全体にまとまりをもたらし、青唐辛子が味を引き締める。

つぎは、マイソール・パニール・ドーサー。

 
01032010019.jpg

皮の内側には、パニールと赤唐辛子の粉が塗られており、中にジャガイモやたまねぎなどを炒めあわせた餡が入っている。もちろん辛い。泣きそう。

前回は普通のドーサーを頼んだ。餡がいまいちでつまらない味なので(餡は同じ)、今回のマイソール・パニール・ドーサーのようにひとひねりあったほうがよい。

あと、デザートにクルフィとコーヒー。しめてRs. 300。

良い食事だった。
いよいよホーリーが近づく。

 
ホーリー・グッズを買い求める人々。
JNU内のショッピング・コンプレックスにて。

ホーリーをインドで迎えるのは3度目になる。最初は3年前。一介の旅行者として。ホーリーのことなんて何も知らず、ホテルからそとに出ようとしたら、スタッフに "If you go out, you will be coloured." と言われ、身構えたものだ(結局無事だったが)。去年はもちろんインドにいた。そして今年。

とにかく論文を早く書かねばならない状況なので、とてもではないがホーリーのバカ騒ぎに付き合っている暇はない。

それにしても、ここ1週間は急激に暑くなった。もうシャワーは水でもイケる。昼間なら。

ホーリーは季節の境目とよく言われるが、今年はまさにそんな感じだ。
昨日、オート・リクシャーに乗った帰り道での出来事。

交差点で、オート・リクシャーが警官に呼び止められ、道端に停車させられた。

運転手は激しく抗議する。客のせてるのに商売の邪魔するな、みたいなことだろう。たぶん。

警官はライセンスの提示を要求。運転免許なのか、オート・リクシャーの営業許可なのかは知らない。

運転手、愚痴りながらもおとなしくライセンスを見せる。

警官は手で「行け」の合図。

オート・リクシャー、発進。

とくに問題もなく、よかった。

しかし運転手の怒りは収まらない。

「あいつら、……チキンなのさ」

???

何を言いたいのかさっぱりわからない。

「ライセンスを持ってなかったら、Rs. 500を要求してくるのさ」

へぇー。そうですか。

だとすると、「チキン」は適切な表現ではありませんよ、と言いたかったが、それは心の中にしまっておいた。
ヴァサント・クンジのケンタッキーフライドチキンで昼食。買い物ついでに。

カウンターで注文を言いかけたところで、店員が何かアピール。胸のバッチを指差す。

「オーダーは指で指して」

みたいなことが書いてあった。

要するに、聴覚障がい者なので、メニューを指で指して注文してください。ということだ。

こういった客商売への聴覚障がい者の進出は、自分の知る限り、最近の変化だろう。昨年暮れに訪れたグリーン・パークのコスタ・カフェでも聴覚障がい者を使っていたが、注文を受ける係ではなく、配膳などの担当であった。カウンター業務に聴覚障がい者、というのはここKFCで初めて見た。そもそも日本でも見た記憶はない。

とくに問題もなく注文を済ませた。ヒンディー語で押し通されるより、よほどマシだ。「デザートは後でお持ちしますか」、という細かいところは他の店員がフォローしていたが。

インドでは、四股に障がいを持つ人を見かける頻度は非常に高い。かくいう自分もまだ足を引きずっているわけだが。しかし、視覚障がい者は大学内でくらいしか見かけないし、知能障がいと思しき人を見かけることはまったくない。

インドにおける障がい者の境遇などは全然知らないが、こうして社会進出が進むことはきっといいことなのだろう。

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4月からJALのデリー=成田便にプレミアムエコノミー・クラスが導入される(参照)。

というので調べてみたら、なんか料金体系も4月から変わっていてよくわからない。エコノミーでいくらか足せば、プレミアムエコノミーにアップグレードできるという単純な話ではないみたいだ。変更はできるみたいだが、金額の差が大きい。

エコノミーは、ダイナミック・セイバーとかいう運賃体系が導入されていて、滞在日数によってずいぶんと運賃が違う。5日以内だと6万円。8日以内だと10万円。……2ヶ月以内だと20万円。という仕組み(参照)。

なんで短期だとこんなに安くなるんだろう。超短期出張なら、あのエア・インディアより安いんじゃないか?

ダイナミック・セイバーのプレミアムエコノミーだと、3ヶ月以内で24万円。まだ高い。

それでもプレミアムエコノミーはきっと需要があるだろうなぁ。エコノミーのデリー=成田間は苦行だし、ビジネス・クラスは高すぎるし。

自分にはもうしばらく縁がない話だが。
今使ってるプリンタは、CanonのMX 328。(画像はCanon Indiaより)


ADF(自動原稿送り)機能付き複合機の低価格モデル。日本未発売のはずだ。要するに、海外市場専用低価格モデル。去年、ネルー・プレイスでRs. 7000で買った。安い。

ADFは便利。論文や本のコピーのスキャンの手間が大幅に省ける。もうADFは手放せない。特にインドでは役に立つ。

そこで、帰国時に持ち帰るかどうか、悩んでいた。サイズはかなり大きいので、持ち帰るのは大変。誰かに売って日本で買い直すことも一案だが、知人にモノを売りつけるのには抵抗があるし、また日本で買い直すといっても相当する機種が日本にないから、より高価格の複合機か単品のADFスキャナを買うことになる。

と思い悩みつつ、徐々に持ち帰り路線に傾きつつあったのだが、さらに悩ましいニュースが。

今月、日本でCanonのPixus MX 350が発売される(参照)。おおよそMX 328に相当する機能の新モデル。当然従来日本で売られていたCanonのADF付き複合機より格段に安い。18,000円を切るくらい。今のところMX 328よりちょっとだけ高いが。

日本のデフレもここまで来たか……。などといった大きな問題は、とりあえずどうでもいいとして。

さてどうしようか。
昨日、ようやくとある論文を書き上げて提出した。今回は直前に慌てて書き上げるといういつものパターンとは違い、7割方完成するところまで数日前に到達していたが、最後の詰めに苦しみ、結局締切当日の提出になった。これで完成とはならず、いろいろとまた修正が要求されるのだろうが、とりあえずは一安心だ。

というわけで一山こえた。しかし今週は次の山をこえなければならない。より高い山だ。

試練の日々は続く…。
寮で夕食。

土曜の夕食を寮で食べるなんて、本当はイヤだ。でも今は足の怪我のため、という理由もあるがそれ以上に、今は外出する時間も惜しいから、寮で夕食。

サブジ。汁っぽい野菜の炒め物さ。
ダール。豆のスープさ。
ご飯。いつもの白くて不味いご飯さ。
生タマネギ。塩をつけてそのままかじるのさ。
タピオカ。……。

タピオカ?

タピオカらしきデザートにはしばしば出会うが、このサイズは本物だ。
インドで見るのは初めて。

サブジとダールをご飯にかけて、食事を進める。
タピオカへの期待を募らせながら。

そして、ついにタピオカに辿りついた。
いよいよ口に運ぶ。

……。

不味い。
食感は確かにリアル・タピオカだが、プラスチックみたいな風味がある……。
素材が悪いのか、それともこれが素材本来の味なのだろうか……。

期待が深いぶんだけ、失望もまた深かった……。


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プロフィール
HN:
toshi
性別:
男性
自己紹介:
2008年7月から2010年5月まで、ジャワ―ハルラール・ネルー大学留学。
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